2017年4月17日の東京株式市場は反発しました。
終値は19円63銭(0.11%)高の1万8355円26銭でした。
材料が少ない中で、今年最低の商いを記録しながら
方向感ない動きになりました。
ただし、為替市場でさらに進んだ円高傾向を受け、
大型銘柄には売りが広がり、
為替の影響を受けにくい内需関連の方に買いが進みました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
前営業日の米国市場はGood Friday(復活祭)で
米国、イギリス、香港市場などが休場でした。
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【日本市場の動向:ファンダメンタル】
日本市場は欧米や香港などアジア市場が休場になったことで、
材料が少なく、方向感のない動きを続けました。
続落で始まった日経は108円前半に進んだ円高が悪影響を及ぼし
100円超の下落幅まで進みました。
10時くらいには直近の相場を支える内需株に買いが集まり、
下げ渋りました。
後場の寄りつき後は 円高が一服したことや、
アジア市場で注目の材料になっていた中国の指標発表で
1~3月期の成長率は6.9%と市場予想を上回ったことを支えに
上昇に転じました。
5週連続の陰線引けになった先週までの下げ幅を考慮して
反発を狙った買いが入ったことも相場を支えて、プラスで
本日の取引を終えましたが、方向感は定まらない相場模様です。
東証1部の売買代金は概算で1兆6337億円で、
2017年に入ってから最低を記録しまいた。
売買高は14億5429万株、東証1部の値上がり銘柄数は1395、
値下がりは511、変わらずは109銘柄でした。
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【日本市場の動向:テクニカル分析】
日経の日足は短い下ヒゲを持つ陽線を形成しました。
前日の終値から離れてスタート、さらなる下落の前兆になりそうでしたが、
前日の終値付近まで戻ってきて、暴落の局面は逃れた形になりました。
一方では売られ過ぎのサインを出すテクニカル指標が多くなる中、
トレンドを示すボリンジャーバンドなどのトレンド系指標では、
まだ下げ継続とサインが出ている微妙なタイミングです。
さすがに下げすぎなので、そろそろ反発していいタイミングには来ていますが
地政学的なリスクが高まっているファンダメンタル要因まで考慮すると
逆にニュース一つでさらなる暴落につながる可能性も潜んでいます。
安値で12/5の安値に並んだので、今週中盤までの反発は考えられます。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
本日の上昇は混乱を余計に高めるような形です。
ここまで下げてくると、さすがに安すぎるのは?
そろそろ日銀のETF買いが入るのでは?など、希望が入った
期待で下げ止まることが普通の動きでした。
しかし、今回の動きは「普通」には映らないのが懸念点です。
週末の間に、米国の副大統領が韓国を訪問する時期に合わせて
失敗で終わるミサイルを発車するなど、挑発を続ける北朝鮮の情勢や
いつでも空爆するぞ、と脅しを緩めないトランプ氏、
地政学的リスクが解消されない、むしろ高まりつつあるのが現状です。
もう一つの懸念点は、23日に予定されているフランスの選挙。
反移民、EU離脱派が選ばれる、選ばれなくても躍進ぶりを見せるだけでも
EU離脱の加速というシナリオが広がりを見せる可能性が高くなります。
先週から続けた戦略は変更なしで、
内需か、資金が移動している新興市場でトレンド転換を迎えている
銘柄に注目することにします。
内需の中で、テクニカル的に面白い転換タイミングに来ている
ユニ・チャーム<8113>、武田薬品<4502>などは注目してみても面白いです。
空売りのポジションは微妙に下げ止まりの流れが広がったので、
利益幅を確保する範囲に逆指値の注文を設定し直すタイミングです。
注目されるイベントは18日米国の3月住宅着工件・建設許可件数
及び鉱工業生産・設備稼働率です。
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【各市場の動き】
日経平均(円):18,355.26 +19.63 +0.11%
NYダウ(ドル):20,453.25 -138.61 -0.67%
ドル(円): 108.33-34 -0.59円高 -0.54%
ユーロ(円): 115.10-14 -0.57円高 -0.49%