2017年5月16日の東京株式市場は反発しました。
終値は49円97銭(0.25%)高の1万9919円82銭でした。
欧米市場の株高や原油価格が上昇したことで
投資家心理が改善、買いが進みました。
1万9998円まで進む場面もありましたが、
2万円を手前に利益確定が出て、上昇幅は限定的でした。
前日のよい守りから小幅の上昇に転じた日経、
本日も最後までしっかりお読みください。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【米国市場の動向】
前営業日の米国市場は5営業日ぶりに反発しました。
ダウ工業株30種平均は5営業日ぶりに反発して、
前営業日比85ドル33セント(0.4%)高の2万0981ドル94セント、
ナスダック総合株価指数は2日続伸して、
前営業日比28.442ポイント(0.5%)高の6149.674で取引を終えました。
猛威を振るっているサイバー攻撃から、
サイバー防衛関連、セキュリティー関連銘柄が買われ
ナスダックは史上最高値を更新しました。
サウジアラビアとロシアが減産措置を延長する方針で一致したことを受け、
原油先物は上昇、エネルギー・資源関連銘柄が買われて
ダウの指数を押し上げました。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【日本市場の動向:ファンダメンタル】
12日のCME日経平均先物は反発して、
前日比130円高の1万9945円で引けました。
SGX日経平均先物は小幅の反発で 、
60円高の1万9945円でスタートしました。
日経はSGX先物の寄り付きに近い値で
83円21銭高の1万9953円06銭で寄り付きました。
寄り付きの後、100円を超える上昇幅を見せましたが、
2万円をほぼ達成した時点から売りが膨らみ、
前場は6円高で引けました。
東芝の10%安が市場の重しになるなど
2万円を前にして膠着が続いた結果、
始値より下げた49円高で本日の取引を終えました。
東証1部の売買代金は概算で2兆6603億円、
売買高は21億7425万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1130、
値下がりは767、変わらずは118銘柄でした。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【日本市場の動向:テクニカル分析】
日経の日足は上下ヒゲを持つ短陰線を形成しました。
高値では5/11に並んで2万円の直前に止まる形で
ボックス(持ち合い)相場を形成、
明日以降の動きが注目されます。
ボリンジャーバンドは上向き継続、
一目均衡表の三役好転も続き、上昇トレンド継続には変わりありません。
先週からの持ち合い相場でサイコロジカルラインの過熱感は消えましたが、
ストキャスティクスは相変わらず80を超えての過熱感を示すなど
方向性は読みにくい状態に入りました。
しかし、外部環境が整うことで2万円を目指す動きになるのは
間違いない流れなので、利益を伸ばす方に集中、s
保持している銘柄の利益確定を入れておくのは怠らないようにしましょう。
朝方は大きく下げてスタートしましたが、
力強く戻して、丸坊主の形、前日の終値をほぼ回復して終わりました。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
日本市場は2万円を前にして様子見ムードが漂っています。
ただし、決算出揃った結果、15日時点でロイター通信の資料によると
日経平均のEPS(1株利益)は上昇、
予想PERは15倍を割り込ました。
何を言っているかわからない方は、
「日経の割高感が薄まった」と理解してください。
これだけで考えるなら、2万円乗せも時間の問題のように思えます。
ただし、懸念事項はすんなりと円安を支援してくれない
米国の経済指標です。
前日発表された主要な指標で、
5月の製造業景況感指数は市場予想に反して低下、
5月の住宅市場指数は市場予想に対して上昇など
まちまちな結果になることで、
為替市場も悩ませることになりました。
為替市場が方向感のない動きを反映して
食料品、倉庫などの業種に買いが入り、
原油高を受けて、石油・石炭製品業種にも買いが広がりました。
特別な材料がない明日は下値の固い持ち合いの相場が予想されるので、
上記の業種には引き続き注目してみる価値があるでしょう。
また、利益確定の出た不動産系は数日置いて
トレンド転換を確認できたら次のチャンス到来です。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【各市場の動き】
日経平均(円):19,919.82 +49.97 +0.25%
NYダウ(ドル):20,981.94 +85.33 +0.40%
ドル(円): 113.31-32 -0.33円高 -0.29%
ユーロ(円): 124.71-75 +0.37円安 +0.29%