2017年6月1日の東京株式市場は5営業日ぶりに反発しました。
終値は209円46銭（1.07％）高の１万9860円03銭でした。
5営業日ぶりの反発ですが、
4日間の下落幅をはるかに凌ぐ幅で上昇、
持ち合いの動きを抜け出した流れに変わりました。
米国株式市場が下落、為替市場も支援材料にはならない中、
様子見か下げと予想していた関係者たちの期待を裏切る上昇でした。
外部の支援なしに自力で持ち合いを抜け出しただけに期待は大きくかかります。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
前営業日の米国市場は続落と続落しました。
ダウ工業株30種平均は3日続落して、
前営業日比20ドル82セント（0.1％）安の２万1008ドル65セント、
ナスダック総合株価指数は2日続落し、
前営業日比4.672ポイント（0.1％）安の6198.517で取引を終えました。
続落はしたものの、両指数とも0.1%の下落率で
大きく売られる場面は見られませんでした。
S&P500にいたっては-1.11で0.04%の下落率、
ほとんど動きなしで様子見していると見られます。
OPEC(石油輸出国機構)の協調減産により高値を試した
原油は再び下げの流れで、資源関連株に売りが広がりました。
また金融銘柄に売りが出たのも下げの要因となりました。
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【日本市場の動向：ファンダメンタル】
31日のCME日経平均先物は反発、
前日比45円高の１万9670円で引けました。
ＳＧＸ日経平均先物も小幅の動きで、
30円高の１万9695円で始まりました。
日本市場は前日の米国市場の支援材料なしに、
CMEとSGXの先物にさや寄せする値でスタート、
前日比41円59銭高の１万9692円16銭で寄り付きました。
外部の支援なし、為替市場も材料にならないという状況で、
日経は不思議という力強さを見せ、
上げ幅を徐々に拡大していきました。
203円高の１万9854円で前引けを迎えて後は、
それを囲んだ動きに終始、200円を超える上昇幅で
本日の取引を終えました。
鉱業を除いた全業種が上昇する全面高の様子で、
なによりポジティブな材料は、外部の支援なしに自力で反発、
しかも様子見ムードが広がるタイミングで上昇したということです。
東証１部の売買代金は概算で２兆4665億円、
売買高は17億3830万株でした。
東証１部の値上がり銘柄数は1620、
値下がりは309、変わらずは88銘柄でした。
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【日本市場の動向：テクニカル分析】
日経の日足は上下短いひげを持つ陽線を形成しました。
抵抗になっていた5日移動平均線、転換線を一気に上に抜け
25日線と転換線の間に日足が挟まる小動きが解消されました。
抵抗を抜けただけでなく、次の抵抗になりがちな
直近の高値である5/25の高値も抜けて上昇しました。
25日線が支えになると期待していた動きになってきたので、
次はまた2万円への挑戦が始まります。
2万円付近で考慮すべき要素は
戻り待ちの売りが待っている可能性が高いということです。
売買代金の一層の増加と共に一気に抜けないと、
再び壁になる可能性が高いので、
今後の買いでは、「そのような抵抗があるはず」と
念頭に入れて過ごすのがストレスは少なくなるでしょう。
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【日本市場の総合分析： 今後の投資戦略】
直近の持ち合いを一気に飛ばすかのような動きになりました。
前日は「金曜日の雇用統計に備えて、様子見ムードを強める」と予測しましたが
見事に裏切ってくれました。
ある意味嬉しい裏切り行為ですが。
全面上昇という局面において、
本日の動きで目立ったのは「AI」関連銘柄が一斉に動き出したことです。
ソフトバンクの動きに合わせて、個別銘柄の物色に入って停滞していた
関連銘柄に関心が戻ると共に、値動きが軽くなり始めました。
しばらく停滞して、底値まで確認した銘柄も散見されるので、
材料不足の今は「AI関連」、「底入り確認」の銘柄に
目を向けてみるのもよいでしょう。
プラスして、2万円を突破する場合は、リスクオンの心理に変わるので、
割安で放置されていた業種にもチャンスは戻ってくるというのも
覚えておきましょう。
明日はいよいよ米国雇用統計の発表。
6月の利上げを確実なものにする結果になるか
全世界が注目しています。
もう一つのリスク要因であるトランプ氏の動向も気になるところですが、
一旦よしとしましょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円):19,860.03 +209.46 +1.07%
NYダウ(ドル):21,008.65 -20.82 -0.09%
ドル(円): 111.04-05 +0.09円安 +0.08%
ユーロ(円): 124.79-83 +0.70円安 +0.56%
