2017年7月19日の東京株式市場は小幅に反発しました。
終値は前営業日比20円95銭（0.10％）高の２万0020円86銭でした。
米国市場で金融銘柄が売られた影響を受け、
金融関連銘柄に売りが入った他、円高傾向を受け
輸出関連銘柄にも売りが広がりました。
任天堂を始め、ゲーム関連株及び為替の影響を受けにくい
内需株に買いが入ることで相場を支えましたが、
基本的には方向性の定まらない動きに終始しました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は伝統の主力株が押され、
ハイテク関連が伸び続ける印象を強めています。
米国市場は続落と8日続伸の対照的な動きになりました。
ダウ工業株30種平均は続落して、
前営業日比54ドル99セント（0.3％）安の２万1574ドル73セント、
ナスダック総合株価指数は8日続伸して、
前営業日比29.874ポイント（0.5％）高の6344.305で取引を終えました。
ハイテク関連銘柄の売りに押されていた
ナスダック総合株価指数は再び買われたことで、
６月８日以来ほぼ１カ月ぶりに最高値を更新しました。
ダウ工業株30種平均は金融銘柄への調整が続きました。
同日に発表されたゴールドマン・サックスの2017年４～６月期
四半期決算では、トレーディング部門の利益が40%減、
2.6％安まで売り込まれ、市場全体を押し下げました。
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【日本市場の動向：ファンダメンタル】
シカゴのCME日経平均先物は続落して、
９月物は前営業日比65円安の１万9970円で引けました。
大阪取引所の終値は10円下回りました。
ＳＧＸ日経平均先物は買いが先行してスタート、
20円高の２万円で始まりました。
日本市場は円高の流れと日銀政策会合に対する様子見で
売りが先行してスタート、
前日比29円13銭安の１万9970円78銭で寄り付きました。
米国市場の影響で金融銘柄への売りが広がり、
一巡した後は直近売られていた銘柄への押し目買いを中心に
買いが戻り、21円高の２万21円で前場引けを迎えました。
午後に入ると景気・為替に影響されにくい内需株と
任天堂などに売りが集まりましたが、
前場の終値を挟んでの動きに終始した結果、
20円高で本日の取引を終えました。
花王をはじめとする内需株に買いが入り、
証券やその他金融など、金融関連には売りが広がりました。
木曜日から始まる主要イベントへの様子見で
商いも盛り上がらない中、次の行方を定める品定めが始まっています。
東証１部の売買代金は概算で２兆208億円、
売買高は16億4142万株でした。
東証１部の値上がり銘柄数は1136、
値下がりは760、変わらずは127銘柄でした。
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【日本市場の動向：テクニカル分析】
日経の日足は上下ひげを持つ短陽線を形成しました。
高値は切り下げ、安値は切り上げて
形上では持ち合いになりました。
2万円を挟んだ攻防の末、再び2万円をキープして終わったことは
心理的には安心感を与えてくれますが、
テクニカル的な形の分析では持ち合いに過ぎず、
上昇に戻ったことにはなっていないので、引き続き注意が必要です。
始値ではボリンジャーバンドの+1σが意識され、
高値ではまだ25日線に戻ってないことから、
ここでしばらく持ち合うと25日線が抵抗になってしまう可能性があるので
今週末のイベントを無事に通過し、早期に上昇モードに戻るのが
安心材料になります。
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【日本市場の総合分析： 今後の投資戦略】
本日は典型的な様子見の相場になりました。
市場が注目しているのは日銀とECB（欧州中央銀行）の動き。
明日の注目材料は日銀金融政策決定会合の結果発表、
実は注目といいながらも、金融政策におけるサプライズが出る確率は少なく、
現状維持となる可能性が高いとみられます。
気になるところはその後続くECBの定例理事会と
ドラギ総裁の記者会見です。
欧州の金融緩和の縮小が囁かれる中、
そのような方向が強まる内容が発表されると、
為替はポジティブな動きになる可能性があります。
当の為替は円高の一服が見込まれる位置まで円高に追い込まれています。
節目となる111円480まで進んだ後、切り返すかが確認ポイントです。
節目に着目して業種別の動きをみると、
食料品部門の銘柄には高値圏で節目まで調整した後、
トレンドを転換しているのがいくつかあるので、注目していいでしょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
20,020.86 +20.95 +0.10%
NYダウ(ドル)
21,574.73 -54.99 -0.25%
ドル(円)
112.08-09 -0.15円高 -0.13%
ユーロ(円)
129.20-24 -0.18円高 -0.13%
