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2017年7月28日の日経概況

2017年7月28日の東京株式市場は3日ぶりに反落しました。
終値は前営業日比119円80銭(0.60%)安の1万9959円84銭でした。
3日ぶりに2万円台を割り込みました。
前日の米国市場は堅調な動きが続きましたが、
ハイテク関連銘柄に売りが出てナスダックが下落、
日本市場にも半導体関連銘柄に売りがでました。
週末を控えてポジションを軽くしておく週末要因も加わりましたが、
力強さは保ったままです。
本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】

米国市場は力ある続伸と反落、まちまちな動きになりました。
ダウ工業株30種平均は続伸して、
前営業日比85ドル54セント(0.4%)高の2万1796ドル55セント、
ナスダック総合株価指数は下落して、
前営業日比40.561ポイント(0.6%)安の6382.186で取引を終えました。

ダウ工業株30種平均は連日で最高値を更新しました。
業績の堅調な銘柄に買いが続くことで、
上げ幅を引き上げましたが、
アップルなど、上昇をリードしてきたIT・ハイテク関連銘柄に
売りが出ることでナスダック総合指数は下落しました。

アマゾン・ドット・コムは下げ、
フェイスブックは上昇するなど、主要なIT銘柄でも
動きには差が見られました。

今晩までで業績発表のピークを迎え、
来週はその動きを反映した動きに切り替わります。

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【日本市場の動向:ファンダメンタル】
シカゴのCME日経平均先物は小幅に反発、
9月物は前営業日比30円高の2万0030円で引けました。
大阪取引所の終値を20円下回りました。

SGX日経平均先物も売りが先行してスタート、
65円安の1万9990円で始まりました。
日本市場は米国市場におけるハイテク関連銘柄への売りを反映して
売りが先行してスタート、
前日比31円18銭安の2万0048円46銭で寄り付きました。

100円以上の下げ幅を見せた後は、下げ幅を縮小させ、
85円安の1万9994円で前場引けを迎えました。
半導体関連銘柄への売りが下げをリード、
後場は110円安で寄り付き、150円まで下げる場面もありましたが、
好業績銘柄の買いが支えて、119円安で今週の取引を終えました。

円高の動きが一服してないことから、
電気・ガス業、食料品、水産などの内需関連銘柄に買いが広がり、
証券、海運業などが大きく売られました。

商いはさらに盛り上がり、
東証1部の売買代金は概算で2兆7735億円、
売買高は20億2809万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1087、
値上がりは807、変わらずは128銘柄でした。

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【日本市場の動向:テクニカル分析】

日経の日足は上下ひげを持つ陰線を形成しました。
持ち合いの前日とはことなり、高値と安値を切り下げる下落の形で
今週の安値に近づきました。

安値は一目均衡表の先行スパン1を下にぬけ、
雲の中に入りましたが、終値では雲の上に出てきて終わりました。
7/24,25の動きを参考にして、今回も雲の上で跳ね返るかが注目されます。

安値はボリンジャーバンドの-2σまで進んだ後
引き戻しましたが、上値は25日線に抑えられ
25日線と上雲に挟まれた、「どちらにも振れそうな」動きになりました。

週足は2週連続の陽線から一転、
上髭の長い陰線を形成しました。
形では持ち合いで、来週の動きが読みづらい形です。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

今週は迷いを深める動きになりました。
前半、米国市場の下落と円高のダブルパンチで
大きく下げて始まってから、
中盤に巻き返しましたが、そのまま上昇に持っていくにも
力不足で、最終的には2万円を割り込みながら終わりました。

下値を保った要因としては国内の堅調な業績と
先週は大きく進んだ円高の動きが
今週に入って下げ止まったことです。

テクニカル的にもファンダメンタルの面でも極端な下振れは
期待しにくいから、来週は下げてくれる場合、
絶好の仕込みチャンスだと思っていいでしょう。

来週は今週のように持ち合いを想定していますが、
週後半に入るとその傾向が強まることと予想されます。
金曜日に米国の雇用統計が予定されているのがその要因で、
利上げフェーズの鈍化にどのような影響を与える内容になるかが注目です。

国内要因では決算発表がピークを迎えますが、
今週の好業績傾向にもかかわらず、
上値を追う動きになりにくかったことを考慮すると
来週も好決算が続く場合、気持ちよい上昇よりは
為替市場の動きをにらみつつ、2万円台を固める動きに終始すると予想されます。

為替市場に影響を与える予定としては
中国の7月製造業PMI、
米国の7月ISM製造業景況指数(以上8月1日)、
米国の7月ISM非製造業景況指数(8月3日)などです。

日本のハイテク、半導体関連銘柄に影響を与えるのは
8月1日に予定されているアップルの決算で、
関連銘柄はこの日を前後しての急変動に注意が必要です。

国内のリスク要因になっている政治の不安定に関しては
8月3日の内閣改造。
しかし、いかなる人選でも支持率の劇的な回復は期待薄であることから
市場はすでに織り込み済みだと思った方がよいでしょう。
(つまり、政治的にはこれ以上悪くなることもないかと・・・・)

休暇が増えるこの季節、
参加者が少なくなるかと思いきや、商いはむしろ増加。
来週はこの動きが助けになるでしょうか。
暑い日が続きますが、よい週末を!

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【各市場の動き】

日経平均(円)
19,959.84    -119.80     -0.60%
NYダウ(ドル)
21,796.55    +85.54     +0.39%
ドル(円)
110.98-99    -0.22円高    -0.19%
ユーロ(円)
129.76-80    -0.59円高     -0.45%

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