ホーム » 配信情報トップ » 投資 » 2017年8月3日の日経概況

2017年8月3日の日経概況

2017年8月3日の東京株式市場は反落しました。
終値は前営業日比50円78銭(0.25%)安の2万0029円26銭でした。
米国市場との温度差が鮮明になってきました。
米国市場は6日連続の史上最高値を更新する一方、
日経はハイテク関連株に売りが出た他、
SUBARUの決算結果を受けて、自動車全般に売りが広がることで
小幅の反落を余儀なくされました。
テクニカル的には下向きに見られる流れにな入った日経、
ファダメンタル要因が支えてくれるかがポイントです。
本日も最後までしっかりお読みください。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

【米国市場の動向】

米国市場は続伸して、新たな領域に入りました。
ダウ工業株30種平均は7日続伸して、
前営業日比52ドル32セント(0.2%)高の2万2016ドル24セント、
ナスダック総合株価指数は小幅に下落して、
前営業日比0.293ポイント安い6362.645で取引を終えました。

ダウ工業株30種平均の7日続伸は5ヶ月ぶりの長さで、
最高値更新の記録を6日連続に伸ばしました。
一方、ナスダックはアップル以外の大手ハイテク株が
売りに押されることで反発してから1日足らずで反落しました。

ダウ工業株30種平均は史上初2万2000ドルを突破
新たな歴史を刻みました。
市場を盛り上げたのはアップル。
堅調な四半期決算を背景に急伸、
日本市場に続き米国市場の上昇もリードしました。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

【日本市場の動向:ファンダメンタル】
シカゴのCME日経平均先物は続伸して、
9月物は前営業日比55円高の2万0060円で引けました。
大阪取引所の終値を10円下回りました。

SGX日経平均先物は売りが先行して
前日の清算値と比べ35円安の2万30円で寄り付きました。

日本市場は前日ハイテク関連が値を飛ばして
短期の利益確定が出るタイミングであることに加えて、
ナスダック市場でハイテク関連の銘柄が売られたことを背景に
売りが先行してスタート、前日比14円04銭安の2万0066円で寄り付きました。

内閣改造のニュースは流れたものの市場から相手にされず、
下げ幅を拡大した結果、76円安の2万4円で前場引けになりました。
午後に入ると円高が一服したことに加えて、
下げ渋りましたが、下げ幅を縮めてプラスに浮上することなく
本日の取引を終えました。

自動車、鉄鋼など直近の上昇セクターには
利益確定の売りが出て、
電気機器、精密機器などにも売りが広がりました。

一方、空運業、電気・ガス業、石油・石炭業をはじめ、
鉱業などのセクターに物色が進みました。

東証1部の売買代金は概算で2兆2439億円、
売買高は16億8063万株でした。
週末のイベントに備えて、取引が控えられていることが読み取れます。
東証1部の値下がり銘柄数は896、
値上がりは986銘柄、変わらずは139銘柄でした。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

【日本市場の動向:テクニカル分析】

日経の日足は長めの下ひげを持つ短陰線を形成しました。
日足の実体が25日移動平均線にまたがり、
前日の日足から高値と安値を切り下げました。

始値では再び先行スパン1に触れてから、雲の中に入っていく場面もありましたが、
雲入りにはならずに終わっていることが、
支持されたい気持ちを表しています。

25日線とボリンジャーバンドがすべて下向きになっているので、
持ち合いの中、直近1ヶ月の勢いは下落に転じ、
支援材料がない限りは調整を深める流れになってきました。
このまま下げる場合は7/31の安値が最初の下げ目処になります。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

最初からあまり関心の対象にもならなかったのが現状ですが、
内閣改造に関しては驚くほどあっさりと、
「無反応」でした。新鮮さに欠け、支持率回復の期待薄というのを
市場は先行して示したようなものでしょう。

前日はアップル関連で盛り上がり、
米国市場は史上初22,000ドルを突破する好調の中、
日本市場の本日の動きは早速利益確定で下げる展開に。

しかしアップルの発表前後を合わせてみると、
結局はプラス、本日売られたという部品関連も
2日間ではプラス圏でひけています。

今週に入ってからは持ち合いの煮詰まり感が増幅している上に
新興市場はなおさらさえない動きになっています。
来週は大きな海外イベントが少ない中、
週末の雇用統計で円安をもたらす動きになり、
来週の国内企業業績が好調ぶりを見せてくれると
市場は徐々に煮詰まりモードを抜け出すでしょう。

そこで着目する分野は大型で現在調整に入っている業種、
その動きから来週はトレンド転換をしてくるなら、
もう一度入っていくチャンスになるでしょう。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

【各市場の動き】

日経平均(円)
20,029.26     -50.78     -0.25%
NYダウ(ドル)
22,016.24     +52.32     +0.23%
ドル(円)
110.77-78     -0.02円高   -0.01%
ユーロ(円)
131.29-33     +0.19円安   +0.14%

お買い物カゴ