*お盆休みで動きが乏しい時期に入っていますので、
いつもよりシンプルな簡易版でお送り致します
2017年8月14日の東京株式市場は続落しました。
終値は前営業日比192円64銭(0.98%)安の1万9537円10銭でした。
円高のさらなる進行や米国市場が軟調な動きになったことで
市場全体が意欲失った様子です。
お盆休みに入って閑散相場になっていることも
方向性を出しにくい環境で、今週はこのよう流れが用意に想定できます。
日本企業の業績を考えると、割安感の高まるチャンスなので、
次の上昇モードを準備する気持ちで観察に徹するのもいいでしょう。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【連休の間の動き】
日本市場が3連休に入っている間にも海外は忙しく動きました。
連休が始まる木曜日に欧米市場が大きく下落、
NYダウ平均は200ドルを超える下げとなってから
金曜日は落ち着きを戻して週末を迎えました。
為替市場ではドル円が109円台前半まで円高が進行、
11日には108円台をつける場面まで見られました。
米国市場の動きを受けて、CME日経平均先物は大きく下落した後、
金曜日に小幅反発して終わりました。
為替と欧米市場の動きから考えると、
連休明けの日本市場が軟調な動きになることは容易に想像できました。
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【日本市場の動き】
SGX日経平均先物はCME同様少し落ち着きを取り戻して
前日の清算値と比べ15円高の1万9450円で寄り付きました。
日本市場は欧米市場の軟調な動きを受けて、
地政学リスクも依然意識されることで、
大きく売りが先行、184円16銭安い
1万9545円58銭で寄り付きました。
下げ幅を広げ200円を超える場面を見せた後は
落ち着きを戻しましたが、目立つ反発を見せることもできず、
始値に戻ることができないまま192円安で連休明けの
取引を終えました。
銀行、保険などの金融関連銘柄が売られ、
日経平均寄与度の大きいファーストリテイリング、
ソフトバンクも売られ、買われたのは決算結果が好調な銘柄に限られました。
テクニカル的には大きく下離れして下落する窓を形成、
一目均衡表の先行スパン2下限まで安値が進行しました。
狭くなっていたボリンジャーバンドの-2σを飛び出して、
下に向かっていく逆のスプラッシュが発生しました。
まずは5/18の安値で支持されるかが確認ポイントです。
東証1部の売買代金は概算で2兆5731億円、
売買高は19億5911万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1629、
値上がりは342、変わらずは51銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
日本株の弱さが目立つ動きになってきました。
テクニカル的にも、下げるところまでは下げてきただろう、のような
位置まで一気に下げてきた上に、
ファダメンタル的には材料不足というのが鮮明になっています。
現状の動きはほとんどが外部要因に起因すると
言わざるを得ません。
内部要因である国内の景気をみると
「上場企業、純利益上振れ 18年3月期13.6%増、110社が上方修正」
(http://www.nikkei.com/article/DGXKASGD10H9W_Q7A810C1EA2000/)
GDP実質4.0%増 4~6月年率、消費・設備投資が堅調
(http://www.nikkei.com/article/DGXKASFS14H0B_U7A810C1MM0000/)
など、企業部門の堅調な動きを反映して、
マクロ経済全体が順調に回復しているのがわかります。
外部要因が大きいので、日本だけではどうしようもない部分が大きいですが、
逆の発想を持ち込むと、「日本株の割安度が高まる」と
考えることも可能でしょう。
この動きから回復する時にはどこが買われるのか、
お盆休みの間に考えて自分なりに分析してみるのも
いい勉強になるのではないでしょうか。
では、どの業種に着目すべきか?
明日までの宿題にしましょう。
市場がよくない時は、「休むも、やらないも相場です」
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【各市場の動き】
日経平均(円)
19,537.10 -192.64 -0.98%
NYダウ(ドル)
21,858.32 +14.31 +0.06%
ドル(円)
109.73-74 -0.27円高 -0.24%
ユーロ(円)
129.48-52 +0.55円安 +0.42%