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2017年8月24日の日経概況

2017年8月24日のの東京株式市場は反落しました。
終値は前営業日比80円87銭(0.42%)安の1万9353円77銭でした。
米国の政局運営に対する不透明感が深まったことを
嫌気して米国市場が下落、
日本市場も売りが先行してスタートしてから、
始値を挟んだ動きに終始しました。
円高が一服したことは下を支えましたが、
今週末まで方向感のない動きは続くでしょう。
本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】

米国市場は反落しました。
ダウ工業株30種平均は反落して、
前営業日比87ドル80セント安の2万1812ドル09セント、
ナスダック総合株価指数も反落して、
前営業日比19.072ポイント安の6278.406で取引を終えました。

米国の政府閉鎖とはありえるか?
市場で懸念されることはこの言葉です。
9月末までとなっている2017会計年度予算には
メキシコ国境沿いの壁のための建設費用が含まれず、
トランプ氏は10月以降の予算編成を強く押しています。

「もし政府を閉鎖しなければならない事態となっても建設する」
政府機関の閉鎖も辞さないとの発言が
政策運営の不透明感が強まったと解釈され、
売りが広がりましたが、下値は限定的でした。

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【日本市場の動向:ファンダメンタル】

シカゴのCME日経平均先物は反落、
9月物は前営業日比135円安の1万9345円で引けました。
大阪取引所の終値を75円下回りました。

SGX日経平均先物は売りが先行して
前日の清算値と比べ70円安の1万9335円で寄り付きました。

日本市場は米国市場の下落と為替市場の円高が嫌気され
売りが先行して反落スタート、
68円28銭安の1万9366円36銭で寄り付きました。

午前中に円高が一服したことを受け、下げ幅を縮小、
25円安の1万9408円で前場の取引を終えました。
午後に入っても様子見ムードで積極的な売買は見られず
再び下げ幅を拡大、始値を挟んでの動きが続いた結果、
小幅反落で本日の取引を終えました。

鉱業、化学、石油関連に買いが進み、
一時反転した証券、鉄鋼などには売りが広がった結果
厳しい動きを余儀なくされました。

商いは引き続き軟調で4日連続の2兆円割れ、
東証1部の売買代金は概算で1兆7483億円、
売買高は14億4222万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1006、
値上がりは878、変わらずは139銘柄でした。

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【日本市場の動向:テクニカル分析】

日経の日足は上ヒゲを持つ陰線を形成しました。
-2σの中に位置していますが、ボリンジャーバンドはすべて下向き、
-2σと-1σの間で押し下げるバンドウォークは続いています。

8/22の安値を割り込んで、
5/2の安値にあと一歩のところまで近づきました。
8/22に伝えた通り、この安値を割り込んで下にいくと
下げやすい流れになるので、警戒が必要で、
まだ持ち合いで推移する中、その準備をするところまできました。

この下げを避けるためには、8/18日から続く持ち合いを
窓を開けながら上に抜けて、アイランドリバーサル上に
この持ち合いを残すことです。
そのためには相当なエネルギーが必要ですが、
結論はジャクソンホール講演の後にでるでしょう。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

一時的に大型株の方に戻りを見せた投資資金は、
再び中・小型、新興市場の方に流れました。
特に東証大型・中型の指数は共にマイナスで、
小型だけがプラスになっていることは、
消極的に取引しやすい銘柄を探し求めて彷徨う
個人投資家の姿を映し出します。

前日は上昇の抵抗になりそうなところで、陰線を形成しあんがら
抵抗にあったので、反落して下がる可能性があることを
解説しました。

4日連続で2兆円を割り込んでいることから、
先高観は薄い上に、ドラギECB総裁とイエレン議長の講演は明日の夜、
日本市場は来週開けにこの材料を消化することになるので
明日の動きは様子見がピークに達する流れになることが予想されます。

9月までの動きはイエレン議長の口にかかっていると言っても過言ではありません。
今週末のジャクソンホール講演で、金融政策に対する示唆を与え、
9月19-20日のFOMCで金融政策の詳細をのべるまでは、
為替の動きが波乱を続け、株式市場にも影響を及ぼすことになります。

方向性のない相場で買いだけを探すのも
中々利益を上げづらいので、
空売りの戦略は効率的に取り入れていきたいところです。

下げに転じるタイミングきているのは「建設」
今年堅調な動きを続けてきた流れから、変わりつつあります。
テクニカル分析だけでみるなら大林組<1802>、
清水建設<1803>は面白い位置にきていますので、
チェックしてみてください。(*)

*こちらに掲載してある情報は情報提供を目的としており、
相場の方向性、個々の商品、個別銘柄等の見通し、売買の方向性など
有価証券の売買等に関する助言や勧誘などを行うものではありません。
投資に関する最終判断はユーザーご自身の判断で、
最終損益もご自信の判断の結果として返ってくることをご認識ください。

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【各市場の動き】

日経平均(円)
19,353.77    -80.87    -0.42%
NYダウ(ドル)
21,812.09    -87.80    -0.40%
ドル(円)
109.34-35    -0.08円高   -0.07%
ユーロ(円)
128.95-99    +0.04円安   +0.03%

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
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http://www.tbladvisory.com/topics/

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