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2017年9月26日の日経概況

2017年9月26日の東京株式市場は反落しました。
終値は前営業日比67円39銭(0.33%)安の2万0330円19銭でした。
米国株安と地政学リスクへの懸念が投資家心理を冷やし、
小幅の反落になりました。
小幅ではあるものの、調整の下げを深める可能性のある形を形成、
と同時に持ち合いの中で落ち着いているわかりにくい局面です。
地政学リスクに対する耐性は継続して確認される中、
買いの目線は維持する必要があります。

本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】

米国市場は小幅の3日続落と反落、調整の動きになりました。
ダウ工業株30種平均は3日続落して
前営業日比53ドル50セント(0.2%)安の2万2296ドル09セント、
ナスダック総合株価指数は反落して、
前営業日比56.329ポイント(0.9%)安の6370.593で取引を終えました。

アップルが連日で指数を押し下げています。
アップルは4日続落しながら、新型iPhoneへの期待で
買われていた上昇を消化し切る勢いで下落、
フェイスブックやNVIDIAなど主要IT銘柄の下落が相次ぎました。

北朝鮮関係の地政学リスクも再び懸念されることで、
投資家心理は割高感への警戒と共に冷めました。

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【日本市場の動向:ファンダメンタル】

シカゴのCME日経平均先物は続落して、
12月物は前営業日比20円安の2万0180円で引けました。
大阪取引所の終値を90円下回りました。

SGX日経平均先物は売りが先行してスタート、
90円安の2万0195円で寄り付きました。
日本平均は円安傾向に水をさすように
再び浮上してきた北朝鮮関連の地政学リスクが意識され、
為替市場で円が高く推移、
48円32銭安の2万0349円26銭で寄り付きました。

北朝鮮を巡る地政学リスクを警戒した売りが優勢になり、
為替相場は強含みが継続、下げ幅を拡大しましたが、
根強い支えが入ることで20円安の2万377円まで戻し午前中の取引を終えました。

午後に入っても円高傾向は続き、輸出・部品関連の銘柄に売りが広がり、
下げ幅を拡大した結果、14時過ぎには93円安まで進みました。
方向感なく一進一退を継続した結果、
63円まで戻して本日の取引を終えました。

電気機器、機械、精密機器など、伝統の製造業が苦戦、
鉱業、陸運業、建設業などに買いが入りました。
円高傾向にもかかわらずトヨタなど自動車系は意外な強さを見せました。

商いは前日より増加、
東証1部の売買代金は概算で2兆5341億円、
売買高は17億8031万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は732、
値上がりは1189、変わらずは107銘柄でした。
指数は下げたものの、値上がりの方が多くなる歪な状況です。

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【日本市場の動向:テクニカル分析】

日経の日足は上下ひげを持つ陰線を形成、
始値から下離れしてスタート、実体が離れる
下への窓を開けました。

通常は下げが強まる形として考えられますが、
先週から高値圏における持ち合いに入ったと判断でき、
今日の動きはその一環として解釈することができます。

ボリンジャーバンドの+2σの中に入って来ましたが、
直近の強い動きを反映して、+1σはまだまだ追いついてない現状で、
上向きになっている一目均衡表の転換線と+1σが支えになると考えると、
2-3日間の調整を入れても、すぐ反発する可能性が高い形になっています。

明日も下落する場合は9/22の安値を割り込んで、
幅のある調整を試みるか確認したいところです。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

前日は「誰にでも受けがいい政策関連銘柄などは、
選挙期間中の短期間で投資材料として取り込むのが賢明」と解説しました。
証券会社や、投資情報を提供するところでも
一斉に「政策関連」を発信し始め、
市場の資金はこちらに向かうのがわかります。

どうして短期なのか?という質問もいくつか頂いておりますが、
「一斉に発信し始め」というのにその理由があります。
つい最近の防衛関連銘柄でも見られる現象で、
一時的な話題性にのって、短期で盛り上がり、短期で過ぎ去って行く
波になる可能性が高いでしょう。

政策への期待は続く中、政府も株価を引き下げるような
愚かな行動は起こさないはずなので、
短期の話題性銘柄に短期で投資+上昇相場を継続する際に必要になる
主力銘柄への中期投資、というのが年末までの相場に対するアプローチになります。

また短期の調整が入る動きになっているので、
下落トレンド中に戻りを試していた銘柄に関しては
売建(空売り)のトレードも組み合わせたいものです。

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【各市場の動き】

日経平均(円)
20,330.19     -67.39    -0.33%
NYダウ(ドル)
22,296.09     -53.50    -0.23%
ドル(円)
111.94-95     -0.29円高   -0.25%
ユーロ(円)
131.96-00     -1.70円高   -1.27%

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