2017年10月19日の東京株式市場は13日続伸しました。
終値は前営業日比85円47銭(0.40%)高の2万1448円52銭でした。
前日の米国市場が大幅な上昇になったことに加えて、
円安傾向が強まったことを材料に強く押し上げました。
100円以内の範囲まで迫ってきていた
1996年11月26日の2万1418円を軽く超えてきました。
13日続伸も29年ぶりの記録で、長さは歴代2位に並びました。
過熱感が懸念されながらも押し上げて上昇を続けています。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は4日続伸と反発になりました。
ダウ工業株30種平均は4日続伸して
前営業日比160ドル16セント(0.7%)高の2万3157ドル60セント、
ナスダック総合株価指数は早速反発して、
前営業日比0.563ポイント高い6624.220で取引を終えました。
3日連続で最高値を更新するとともに、
初めて2万3,000ドルを上回る記録を作成しました。
相場を押し上げる要因は、好調ぶりが確認される
米国企業の業績発表です。
長期金利の上昇でモルガン・スタンレーや
ゴールドマン・サックスなどの金融銘柄に買いが進んだのも
市場を押し上げました。
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【日本市場の動向】
日本市場は160ドル高で最高値を更新した米国市場の上昇と、
強まる円安傾向を背景に買いが先行、
86円99銭高の2万1450円04銭で寄り付きました。
利益確定が出て上値が重い展開になりましたが、
午前前引けに向かっては再び買われ、140円高で午前の取引を終えました。
午後に入っては始値を挟んだ膠着相場でしたが、
下げ幅を大きく切り下げることなく、
29年8カ月ぶりに13日続伸しながら大引けを迎えました。
鉄鋼業種の変動性が高まり、下落率上位と
上昇率上位を往復しながら迷っています。
本日は上昇率1位でした。
その他、保険業、非鉄金属が買われ、
水産・農林業は連日の売りに押されました。
日経の日足は前日に続き、上下ひげつきの陰線を形成、
高値圏で十字架を形成しているので、
いつ売りが出てもおかしくないよう状況です。
しかし、一回モメンタムがついている状態で
これ以以上あげる余地があるのかという形でも
上昇は続いたのが今週の動きです。
明日も上昇する場合は14日続伸で1960年代の記録に並びます。
ボリンジャーバンドは上向き継続、再び+2σを押し上げています。
調整に入る場合は幅のある下落を伴うことが考えられるので、
売りの設定はより厳しく設定してください。
東証1部の売買代金は概算で2兆4106億円、
売買高は15億2038万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は813、
値下がりは1096、変わらずは122でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
戦後、最長の記録に並ぶかが注目される明日の動きです。
今週はすべてのオシレーター指標が過熱感をたっぷりと出せ、
大きな調整が今か今かと待たされましたが、
米国市場の強力なサポートもあり、
記録的な上昇を継続しました。
このような動きで典型的に現れるのは
幅のある調整に突入→短い時間で切り返して
再び上昇相場に復帰という流れです。
支援材料になりそうなのは、好調が期待され
来週から本格化する日本の決算発表で、
堅調な結果が確認されれば、早期の上昇継続になりやすいでしょう。
ただし、一部の銘柄をみると、
上昇期待を織り込み→好調な業績発表→材料出尽くしで売りが広がる
このような動きになっているものもあります。
指数に関しても同じことが懸念されますので、
安心するのではなく、売りの注文だけはしっかり入れておくことが大事です。
円安傾向が弱まったので、売り込まれていた
水産・農林業などの業種には見直しの買いが入りますので、
短期的な狙いで注目してもいいのではないでしょうか。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
21,448.52 +85.47 +0.40%
NYダウ(ドル)
23,157.60 +160.16 +0.69%
ドル(円)
112.89-90 +0.39円安 +0.34%
ユーロ(円)
133.25-29 +0.94円安 +0.71%