ホーム » 配信情報トップ » 投資 » 2017年10月20日の日経概況

2017年10月20日の日経概況

2017年10月20日の東京株式市場は14続伸しました。
終値は前営業日比9円12銭(0.04%)高の2万1457円64銭でした。
半世紀ぶりの大記録に並びました。
14連勝は1960年12月21日~61年1月11日が最終記録で、
約56年9カ月ぶりに最長記録に並ぶことになりました。
全般的に材料は少なく、マイナス圏に沈む場面もありましたが、
引けにかけて猛烈な追い上げでプラスに転じてから終わりました。
来週は堅調な企業業績を反映しての株高継続、
材料出尽くしによる調整、両方が想定される中、
本日も最後までしっかりお読みください。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

【米国市場の動向】

米国市場は5日続伸になりました。
ダウ工業株30種平均は5日続伸して
前営業日比5ドル44セント高の2万3163ドル04セント、
ナスダック総合株価指数は反落して、
前営業日比19.153ポイント(0.3%)安の6605.067で取引を終えました。

前日は初めて2万3,000ドルを上回る記録を作成し、
朝方はその反動で利益確定を優先する売りが出ました。
100ドルを超える下落幅もありましたが、
業績への期待が続き、資金は再び買いに向かいました。

市場の重荷になったのはアップル。
iPhone8の販売不振が報じられ、業績への影響が懸念され下落、
その他、フェイスブック、アマゾン・ドット・コムなどの
主力銘柄が売られ、上値を抑えました。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

【日本市場の動向】

日本市場は米国市場の上昇幅が縮小され、
欧州ではスペインでカタルーニャの独立問題を巡り
政治不安が浮上したことで、売りが先行、
57円57銭安の2万1390円95銭で寄り付きました。

業績への期待を背景に機関投資家の買いが入りましたが、
選挙後の動きには自信を持てない個人投資家も存在し、
買いと売りが拮抗する展開になりました。

午前の引け値も前日より3円以内で
引け直前まではマイナス圏にいましたが、
引けにかけて買われ、9円高で今週の取引を終えました。

今週ずっと厳しい動きを強いられていた
水産・農林業がトレンド転換しながら買われ、
保険業は連日で買われました。

日経の日足は上下ひげを持つ陽線を形成しました。
重要な変化は形です。
終値では上昇しましたが、高値と安値は切り下げ、
高値圏において市場が反転する流れになりました。

来週も本日の安値を切り下げると
しばらく間は調整に入る可能性があります。

東証1部の売買代金は概算で2兆4705億円、
売買高は15億2222万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は890、
値下がりは1048、変わらずは93銘柄でした。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

今年は記録の年になりそうです。
21年ぶりの高値を記録した上に、
本日は1960年以降、56年9カ月ぶりの記録に並ぶなど、
最低でも20年を超える期間における記録を達成しています。

企業のファンダメンタルを見ると、
2015年の記録を上回った2017年3月期に続き、
2018年3月期も利益の史上最高記録を更新することが
確実とされています。

来週はその流れを確認する材料となる
業績発表が本格化されます。
テクニカル的な形ではすでに天井を形成、
本日より反転して調整に入る流れになったので、
来週の急変には警戒が必要です。

選挙への期待から投資家が買いを膨らませた動きが一転、
選挙後に売りが出ると同時に、
思った通りに好調な業績が相次ぐ場合は、
材料の出尽くしで売られる展開も考えられるからです。

しかし、素直に買われていく場合は、
水産・農林業のように押されていて、来週から反転する気配がある銘柄や、
大相場時に買われる大型・安定性の高い銘柄に注目してみましょう。

台風の近く沖縄にいる関係で、
予定通り東京に戻れるかが心配にもなりますが、
その時はその時で。。。
みなさまも無事に楽しく週末を過ごしてください。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

【各市場の動き】

日経平均(円)
21,457.64     +9.12     +0.04%
NYダウ(ドル)
23,163.04     +5.44     +0.02%
ドル(円)
113.27-28     +0.60円安   +0.53%
ユーロ(円)
133.76-80     +0.66円安   +0.49%

お買い物カゴ