2017年10月24日の東京株式市場は16日続伸しました。
終値は前営業日比108円52銭（0.50％）高の２万1805円17銭でした。
連日で歴史を塗り替え、連勝記録で最長記録を更新しました。
終値ベースでも1996年以降、21年ぶりの高値を更新してきました。
過熱感が広がることで、利益確定のタイミングに来ていることや、
米国市場が反落したことで安く始まりましたが、
企業業績への期待で再び買われてきました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は絶好調、7日ぶりに反落しました。
ダウ工業株30種平均は7日ぶりに反落して
前営業日比54ドル67セント（0.2％）安の２万3273ドル96セント、
ナスダック総合株価指数は反落して、
前営業42.227ポイント（0.6％）安の6586.826で取引を終えました。
先週末まで連日で過去最高値を連続で更新していたことで、
利益確定の売りが広がりました。
前日は上昇の要因になった税制改革が
実行可能性を巡って不透明感が広がったことも
市場の売りを誘いました。
ダウとナスダック総合指数が相反する動きをして
不安は広がりますが、
かなりの高値圏でいつ調整に入ってもおかしくない位置にあるのは
間違いありません。
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【日本市場の動向】
日本市場は15連勝で記録を塗り替えたことで
朝方、売りが先行してスタートしました。
円安基調が一服して直近のピークを迎えるような動きになってきたことも
売りからスタートする要因となりました。
与党に対する政権安定、経済政策の継続的な推進など
支えになる材料によって、マイナス圏を打ち消すと、
午後に入ってからはジリジリとあげながら
本日の高値で引ける、驚異的な力強さを見せました。
商社株や鉄鋼に買いが入り、三菱ケミカルHDなど化学系にも
買いが入りました。
明日からは本格的な決算がスタートするので、
個別銘柄への物色が広がるでしょう。
日経の日足は下ひげを持つ陽線を形成しました。
丸坊主に近い形で、上昇を強める形がこの位置で
出現するとは相当異例なことです。
始値では+2σを割り込んでスタートして
スプラッシュが終了したかのように見えましたが、
終値で強く上昇しながら再び+2σを飛び出したので、
スプラッシュは継続しそうな形になりました。
225先物を保持している方はまだ保持、
明確なトレンド転換までは保持していいでしょう。
明日（＋１営業日）一目均衡表の変化日を迎えるので、
歪な動きが現れる可能性はありますが、
日足自体が離れているので、大きな異変はないと思われます。
商いは先週末より盛り上がりに欠け
東証１部の売買代金は概算で２兆5393億円、
売買高は15億7156万株でした。
東証１部の値上がり銘柄数は1510、
値下がりは440、変わらずは82でした。
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【日本市場の総合分析： 今後の投資戦略】
日経の強さを改めて印象づける1日になりました。
米国市場が反落して、円安が一服
15連勝の後、利益確定をしたいポジションが多く待つ中で、
さすがに下げてスタートしましたが、
その下落幅を打ち消し、3桁の上昇まで持ってきました。
これはかなり強いと言えます。
大きく下げる時に「どうすればいいでしょう？」という相談がよく入りますが、
不思議なことに活況の時も「どうしましょう、入るタイミングがありません」
相談が多くなります。
答えは極シンプルで、「活況の中でも好業績でありながら
出遅れている銘柄を探す」しかありません。
現在の状況は米国でよほど悪材料が出るか、
トランプさんの来日に合わせて北朝鮮が軍事的行動を起こすなど
地政学リスクが再現しない限りは、下げに行くのが難しい上昇です。
下げたとしても利益がのった投資家が再び乗せてくるので、
切り替えて上昇に戻るのも早くなります。
その節目を狙うのも立派な戦略でしょう。
今後は素直に業績発表に注目しながら
好決算銘柄が材料出尽くしで売られる（本日の安川電気のように）
現象を狙うのもいい戦略と言えます。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
21,805.17 +108.52 +0.50%
NYダウ(ドル)
23,273.96 -54.67 -0.23%
ドル(円)
113.95-96 +0.18円安 +0.15%
ユーロ(円)
133.93-97 +0.19円安 +0.14%
