2017年10月25日の東京株式市場は17日ぶりに反落しました。
終値は前営業日比97円55銭(0.45%)安の2万1707円62銭でした。
連勝の最長記録は16日でストップ、押し目を待っていた
投資家にとっては次の買いを伺うチャンスの到来です。
米国市場が幅のある上昇を見せたことや、円安が進んだことは
上昇の要因になりましたが、決算が本格化する中、
業績結果を見極めたいとの気持ちが先に走りました。
しかし、日本市場はまだまだ強い状態です。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は反発しました 。
ダウ工業株30種平均は反発して
前営業日比167ドル80セント(0.7%)高の2万3441ドル76セント、
ナスダック総合株価指数も反発して、
前営業11.604ポイント(0.2%)高の6598.430で取引を終えました。
ダウ工業株30種平均は2営業日ぶりに
史上最高値を更新、
S&P500指数も上昇して、3指標すべてが上昇しました。
テクニカル的な形では上昇の勢いが弱まる形を形成していますが、
日本市場同様、企業業績は好調な結果が続くと思われるので、
少し弱まったように見えて、すぐ強い上昇に戻る可能性もあります。
銘柄は決算結果に素直に反応して、好調な結果を残す
銘柄に買いが集まる傾向が強まりました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場が早速反発して2営業日ぶりに
史上最高値を更新したことに加えて、
為替市場でも円高が一服したことを受け、
小幅の上昇でスタートしました。
1996年7月以来となる2万1900円台に乗せる場面もありましたが、
これが疲労感を誘うことになりました。
節目の2万2,000円台に近づいたことで
早速利益確定を急ぐ売りが出ることで、マイナスに転換、
午後に入るとジリジリと下げ幅を拡大、
3桁に近い下げ幅を記録しながら連勝記録が終了しました。
銀行、保険などの金融銘柄は依然強く買われましたが、
不動産、電気・ガス業、医薬品に売りが広がりました。
日経の日足は上下ひげを持つ陰線を形成しました。
ボリンジャーバンドの+2σを割り込んでスプラッシュは終了、
それでも高値と安値は前日の日足から切り上げる展開になり、
上昇継続になりました。
力強さは保ったままというのが形でもわかるので
このまま調整に入っても、切り返しが早い可能性は高いでしょう。
空売りを狙う場合は短期で、
利益確定がまだの方は明日にでも、
売却注文をしっかり入れておきましょう。
商いは急激に増加、
東証1部の売買代金は概算で3兆3155億円でした。
5月8日以来、約5カ月ぶりの高いレベルでした。
売買高は19億6843万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1366、
値上がりは582、変わらずは84銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
16連勝で連勝記録がストップしました。
朝方はもしや17連勝?と思う場面もありましたが、
2万2,000円に近づくと達成感に近い売りがでました。
慌てることは不要な動きです。
10月に入ってからの日経平均の上昇幅は
なんと16日間で1400円強、
これで利益確定が出ないというのが異常だと言えます。
地政学リスクを常に抱えているお隣韓国市場も
3日連続で史上最高値を更新するなど、
世界のリスク市場はリスクオンに傾いているので、
切り返しは早くなります。
戦略は前日にも伝えた通り、
「活況の中でも好業績でありながら出遅れている銘柄を探す」ですが、
「業績がいいものは大体天井圏です。」という質問も多くなっています。
好業績が予想されるものはもちろん、その期待を反映して
先に買われて行く傾向が強いですが、
まだ気づいてないか、トレンドが転換しながら
次のチャンスを準備する銘柄はまだあります。
例えば、<4541>日医工をみると、コンセンサスの営業増益率が
会社予想を上回っている上に、前年比14.6%になっています。
(ファンダメンタル分析)
この状態でチャート場では地味に上昇しながら、
トレンドが過熱してないのがわかります。
(テクニカル分析)
注目してみるのもいいヒントになるでしょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
21,707.62 -97.55 -0.45%
NYダウ(ドル)
23,441.76 +167.80 +0.72%
ドル(円)
113.86-87 +0.20円安 +0.17%
ユーロ(円)
133.91-95 +0.30円安 +0.22%