2017年10月26日の東京株式市場は小幅に反発しました。
終値は前営業日比32円16銭(0.15%)高の2万1739円78銭でした。
決算発表期の相場に入りました。
前日反落はしたものの、直近の16日続伸中
利益が溜まっている状態でそれを確定する動きと、
業績への期待が拮抗する相場に入りました。
決算発表が一段落するまでは、その推移を見極めたいという
動きが続くものだと予想されます。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は反落しました 。
ダウ工業株30種平均は反落して
前営業日比112ドル30セント(0.5%)安の2万3329ドル46セント、
ナスダック総合株価指数も反落して、
前営業34.539ポイント(0.5%)安の6563.891で取引を終えました。
日本市場同様、決算への期待と
高値圏で利益確定を急ぐ動きが拮抗する中、
主要銘柄の業績結果を反映して、本日は下げました。
指数を押し下げたのはボーイング、
2017年7~9月期決算で2017年12月期通期の
業績見通しが予想に届かなかったことが材料で大きく下落、
1銘柄でダウ平均を52ドル押し下げました。
迷いは強くなっていますが、業績結果が揃う際には
再び上昇を強める可能性も十分ありうる流れです。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場が上値の重い展開になったことを受け、
小幅の売り先行でスタート、
8円67銭安い2万1698円95銭で寄り付きました。
下げ幅を拡大する前に、業績への期待で買いが戻り、
35円高で午前の取引を終えましたが、
午後にはいるとやはり利益確定の売りが重荷になりました。
14時過ぎまで伸び悩みましたが、上昇幅は保ったまま
大引を迎え、業績の本格化に合わせて
慎重な動きが続く前兆を出しました。
証券銘柄が引き続き買われ、石油・石炭製品も大きく買われました。
一方、海運、その他製品を始め、
内需系の水産・農林業、小売業は売りが入りました。
日経の日足は持ち合いの形で、
上下ひげを持つ陽線を形成しました。
高値に窓を開けて入ってから、4日の日足が並び、
アイランドリバーサルの形を準備しているように見えます。
ここから下げの方に転じて、空を開けながら下の方に
反転すると、この4日に渡る持ち合いの日足が宙に浮いた状態になります。
急激に利益確定が出て過熱感を十分に消化する可能性があるので、
利益確定の注文は常に入れておくのを忘れないでください。
東証1部の売買代金は概算で2兆6333億円、
売買高は15億9008万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1096、
値下がりは827、変わらずは109銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
日本の市場はまだ強いだろうか?という質問が増えてきましたが、
答えはYESです。
本日の動きを見ても、2万1,700円を保っているし、
なおさら安値を切り下げる動きにもなっていません。
米国が3桁の下げになっても、上昇を確保できているのは
強い動きの証だと言えます。
しかし、これが上昇を保証するという意味ではないことも
理解しておく必要があります。
本日の大きなイベントはECBの理事会で、
量的緩和政策の大幅縮小を決めたと伝わっています。
大きな流れの変化ではありますが、
実は市場にある程度織り込み済みと見られます。
ロンドン市場が始まっても小動きを示すのはそれを物語っています。
明日の日本市場は週末要因を踏まえて、
上昇にはなりにくい環境ですが、暴落を招く要因も見当たらない、
今日の動きをする可能性が高いでしょう。
戦略は変更なしに、好業績で割安、出遅れ銘柄です。
または業績の材料によって一時的に暴落するけど、
切り返してくる銘柄です。
本日の戦略銘柄ではそのような銘柄を一つ紹介しておきます。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
21,739.78 +32.16 +0.15%
NYダウ(ドル)
23,329.46 -112.30 -0.47%
ドル(円)
113.83-84 -0.06円高 -0.05%
ユーロ(円)
133.69-73 -0.25円高 -0.18%
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