2017年10月27日の東京株式市場は大幅に続伸しました。
終値は前営業日比268円67銭(1.24%)高の2万2008円45銭でした。
21年ぶりの記録が続きました。
2万2,000円台が視野に入ると伝えたばかりで、
短期間で達成してきました。1996年7月5日以来、
21年3カ月ぶりに2万2000円台を突破しました。
米国市場が反発したことに加えて、円相場は反落して円安基調、
業績への期待もした支えしました。
バブルか?と問われている日本市場、実際はどうでしょう?
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は反発しました 。
ダウ工業株30種平均は反発して
前営業日比71ドル40セント(0.3%)高の2万3400ドル86セント、
ナスダック総合株価指数は小幅に続落して、
前営業7.117ポイント(0.1%)安の6556.774で取引を終えました。
警戒材料であったECBの金融政策に関しては
量的金融緩和の大幅な縮小開始が決まりましたが、
すでに織り込み済みであり、
進むペースが緩やかになるとの見方から
市場への影響は限定的でした。
その上、企業業績に対する期待は続き、
買いが優勢になって市場を押し上げました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場が反発し、113円後半で推移する
円安を受け、買いが優勢なままスタート、
続伸して寄り付きました。
高値圏に張り付いている動きへの警戒感から
利益確定を急ぐ動きも出ましたが、
午前中200円超えで終えたあと、
一貫して上昇して、節目となる2万2,000円台を
21年ぶりに突破しました。
リコールに繋がったSUBARUが売られる一方、
スズキ、いすゞは買われました。
業種別では銀行業が上昇率トップ、
医薬品、繊維製品などが後を追いました。
日経の日足はわかりやすい形で節目を突破しました。持ち合いの形で、
上下ひげを持つ陽線ですが、下ひげの方が長く、
本日の高値圏で引けたことは、
続く日も上昇になる可能性を示唆しています。
前日までの比較的弱い動きはRSIやサイコロジカルラインなど、
100にくっついたかのように推移していたオシレーター系指標の
過熱感を解消してくれる役割を果たしました。
取引は活発化され、2営業日ぶりの3兆円突破で、
東証1部の売買代金は概算で3兆1008億円、
売買高は19億9118万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1592、
値下がりは368、変わらずは69銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
2日前の下げと、前日の小動きは
結局、次のジェンプのための準備になりそうです。
上昇が一服するとの見方が強かった本日は
むしろ2万2,000円を突破しながら商いも3兆円と、
大相場への入り口に近づいている感じがしました。
来週の日経は11/3が文化の日で休み、
4営業日の週間なので、盛り上がりの要素なしには
停滞する週になると思われがちです。
しかし、現在の市場状況では、強い動きが予想され、
その動きは国内企業の決算発表がピークに
入ることによって加速する可能性があるでしょう。
前日は大きなニュースが出てからすぐ切り返してくる
銘柄の例として戦略銘柄パーツで、ヤマザキ製パンの例を挙げました。
本日は業績予想の上方修正という決算の材料が加わり、
大きく上昇しました。
今はバブルですか?という質問は絶えずに頂きますが、
みんながバブルだ、逃げ出そうと思わない限りは
バブルは続くものです。
つまり、異常の正常化が続くわけです。
バブルかどうかを悩むよりは、バブルが弾ける瞬間にも
利益を残せるよう、きちんと注文は入れておくことでしょう。
来週は日銀の金融政策決定会合とFOMC両方がある
大事な週になります。
4営業日しかない週のカレンダーをみると
なぜかワクワク(または、ホッとする)していた
サラリーマン時代を思い出します。
楽しい週末を過ごして、来週再会しましょう。
よい週末を!
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【各市場の動き】
日経平均(円)
22,008.45 +268.67 +1.24%
NYダウ(ドル)
23,400.86 +71.40 +0.30%
ドル(円)
114.00-01 +0.23円安 +0.20%
ユーロ(円)
132.64-68 -1.82円高 -1.35%