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2017年10月31日の日経概況

2017年10月31日の東京株式市場は小幅に反落しました。
終値は前営業日比6銭安の2万2011円61銭でした。
前日は3円の変動、本日は1円にも満たない
膠着した動きに入りました。
米国市場が弱い動きになったことを受け、
利益を確定する動きが堅調でしたが、下値を切り下げるほどの
動きにはならず、ちょうど前日の終値付近に戻って終了しました。
テクニカル的には反転を示唆する形になったので、要注意です。
本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】

米国市場は反落しました 。
ダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反落して
前営業日比85ドル45セント(0.4%)安の2万3348ドル74セント、
ナスダック総合株価指数は小幅に反落して、
前営業2.300ポイント安の6698.963で取引を終えました。

小幅ではありますが、「トランプリスク」が再度認識されました。
上昇の材料にもなっていた税制改革は
実施のスピードがゆるむとの思惑や、
ロシアゲートに関連して、要人が起訴されていることなどが
上値を重く抑えました。

ナスダックは下落はしたものの、ダウに比べると
下げ幅は限定的で、決算期待が牽引しています。

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【日本市場の動向】

日本市場は米国市場が下落したことや、
為替市場の円安傾向が加わり、
上昇するには難しい環境でスタートしました。
直近では大きな下落となる114円38銭安い2万1897円29銭で寄り付き、
170円まで下げ幅を拡大しましたが、
10時を過ぎると下げ幅を縮小させました。

午後に入っても売りが広がる動きは見られず、
日本企業への業績期待から急激に買いが増え、
1円以下の下げ幅で本日の取引を終えました。

一方、 ジャスダックとマザーズ4日続伸、
大型株から資金がシフトしている流れが鮮明になりました。

日経の日足は2営業日前の日明日とほぼ同じ形で、
上下ひげを持つ陰線を形成しました。
下ひげがない方なので、まだ上昇の圧力が強いと言えます。

ただし、陽線の間で実体の短い陰線を挟んでいることで、
下におりてくる場合は調整入りを示唆する陽線です。
いかなる場合でも2万2,000円台を崩さないように
意識されていますので、逆に下に抜けた場合は
調整が大きくなりますので、常に注意は必要でしょう。

下げる時に一次の支えになってくれるのが21,700円付近、
その後は2万1,150円付近です。

東証1部の売買代金は概算で3兆5298億円、
売買高は18億8801万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は864、
値上がりは1073、変わらずは94銘柄でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

前日は注目するポイントとして新興市場の動きを取り上げました。
前日にテクニカル的な節目も超えて、
本日は4日続伸で強い動きになっているので、
一服感が出るまでは上昇を強める可能性があります。

前日同様、引き続き業績のいい銘柄を中心に
物色を進めるのが賢明でしょう。

明日注目されるのはソニーと関連銘柄の動向です。
20年ぶりの営業最高益を達成したと伝わり、
前回作られた高値の4,500円台を抜けて上に行けるかが注目されます。

FOMCの結果が出る前で、明日は明確な動きになりにくいですが、
大きな流れでの上昇というのは変わらないでしょう。

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【各市場の動き】

日経平均(円)
22,011.61     -0.06      -0.00%
NYダウ(ドル)
23,348.74     -85.45     -0.36%
ドル(円)
113.34-35     -0.37円高    -0.32%
ユーロ(円)
131.86-90     -0.26円高    -0.19%

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