2017年12月12日の東京株式市場は4日ぶりに反落しました。
終値は前営業日比72円56銭(0.32%)安の2万2866円17銭でした。
前日までの上昇に対して、利益確定を優先する動きが出た他、
今夜からスタートする米国のFOMCをひかえて、
様子見を決め込む動きが重なり、低調な商いと共に
小幅の下落で取引を終えました。
金利差拡大に伴うポートフォリオの見直しが必要になる中、
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は続伸しました。
ダウ工業株30種平均は3日続伸して
前営業日比56ドル87セント(0.2%)高の2万4386ドル03セント、
ナスダック総合株価指数は4日続伸して、
前営業日比34.997ポイント(0.5%)高の6875.078で取引を終えました。
全面的な上げが続くというよりは
個別の銘柄に物色が進んだことで、
一部の銘柄が市場を押し上げています。
同時に、FOMCに対する様子見は日本市場同様、
明確な方向性を示すことができず、
上値は重く推移しました。
厳しい動きを強いられていたIT関連には
見直しの買いが続いています。
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【日本市場の動向】
日本市場は方向性に欠ける様子見相場になりました。
朝方は前日の終値から売りが先行してスタート、
上昇に転じる場面も見られましたが、
再び始値を割り込んだ後は、下げの流れになりました。
FOMCに備えて、様子見を決め込む動きで
商いは低調なままで、下値が大きく売られる展開にもならず、
限定的な下げ幅を見せながら取引を終えました。
石油・石炭製品が上昇率1位で、ゴム製品、鉱業などが続きました。
米国市場の動きとは反対に、短期の買いが入っていた精密機器、
情報・通信業などには売りが広がりました。
日経の日足は上下ひげを持つ陰線を形成しました。
4日ぶりの陰線でした。
高値と安値を切り上げたので、前日よりはテクニカル的に上昇ですが、
23,000円の節目を目の前にして再び抵抗に会う
形になってきました。
直近の高値である12/1の高値は22,994.41円、
本日の高値は22,994.33円と、約束したかのように
同じ位置に止まりました。
明日はこの高値を抜けて23,000円を終値で超えてくるかが
確認ポイントになります。
その動きが投資家の心理改善につながるはずです。
商いは本日も盛り上がりに欠け
東証1部の売買代金は概算で2兆5106億円、
売買高は16億62万株、値下がり銘柄数は1024、
値上がりは910、変わらずは113でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
前日は「明日はテクニカル分析でも伝えた通り、
23,000円をすんなりと突破するかどうかを決める
動きが現れる日として考えられます。」と解説しました。
本日のチャートをご覧になればわかる通り、
22,994円まで進んで止まる動きは12/1とそっくりです。
その後の動きまで再現されると、
「当分の調整」とみるのが正しいでしょう。
鍵はFOMCの後、金融関連銘柄が握っていると思っていいでしょう。
追加利上げが確実視される中、
日米金利差の拡大による円安の進行、
貸し出し利ざやの拡大で収益拡大が期待される
米国銀行への買い拡大が続く場合は、
日本の金融関連銘柄にも期待することができるでしょう。
それを反映して、3マガバンクやりそな銀行などに
買いが続くわけです。
また遅れたと諦めるのは早い。
押し目はいつの時だって訪れるので、
次のチャンスをじっくり待つのも投資戦略の一環です。
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【各市場の動き】
日経平均(円) 22,866.17 -72.56(-0.32%)
NYダウ 24,386.03 +56.87(0.23%)
ドル・円 113.42 – 113.43 -0.01(0.00%)
ユーロ・円 133.59 – 133.63 -0.06(-0.04%)