2017年12月13日の東京株式市場は続落しました。
終値は前営業日比108円10銭(0.47%)安の2万2758円07銭でした。
米国市場でハイテク関連銘柄に売りが出たことや
米国の政局に関する不透明感でリスクが意識され
売りが先行しました。下げ幅を縮小させたものの、
テクニカル的に意識される節目を割り込んだことは
心理的に悪化する要因です。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は続伸しました。
ダウ工業株30種平均は4日続伸して
前営業日比118ドル77セント(0.5%)高の2万4504ドル80セン、
ナスダック総合株価指数は5営業日ぶりに反落して、
前営業日比12.761ポイント(0.2%)安の6862.317で取引を終えました。
FOMCの前に個別の銘柄を選別する動きが基本でしたが、
ダウ工業株30種平均は過去最高値を3日続けて更新しています。
一方、少し取り戻しにかかっていたハイテク株には
再び売りが入り、ナスダック総合株価指数は5営業日ぶりに
反落する結果になり、市場の中では選別が進んでいます。
好調な経済指標の結果を反映して関連銘柄が物色されたほか、
金融関連銘柄にも引き続き買いが入りました。
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【日本市場の動向】
日本市場は昨日の同じ動きになりました。
ハイテク株が売られる中、金融関連銘柄には買いが入りました。
ハイテク株の下落幅が大きい中、
市場も思い展開になる中、午後に入ると
米国の政局について不透明感が深まる材料が出てきました。
米アラバマ州上院補選で与党・共和党候補が敗北したことが伝わり、
税制改革の先行きに対して黄色が点灯したことが
投資家心理を悪化させました。
下げ幅は170円に達する場面もありましたが、
日本の株に関してはまだ先高観が強く、
下げ幅を縮小させながら取引を終えました。
情報・通信業には反転の買いが入りましたが、
機械・電気製品、精密機器などには売りが続きました。
一方、銀行、証券、保険などは回復色が濃くなりました。
日経の日足は下ひげを持つ陰線を形成しました。
下ひげで一回下げ止まったことを示したので、
最悪形は免れましたが、しばらく調整に入ることを
暗示する形であることに変わりはありません。
前日は「明日はこの高値を抜けて23,000円を終値で超えてくるかが
確認ポイントになります。
その動きが投資家の心理改善につながるはずです。」と解説しましたが、
その願いは叶わず、むしろ12/01からの流れが
再現されるのはないかと、心配になる形になりました。
安値では一目均衡表の基準線が支えになって止まりましたが
明日はこの縁を下にぬけるとさらに大きな下落も考えられます。
次の節目は25日線と転換線が重なる22,570円付近です。
商いは先日より盛り上がりましたが、3兆円に届かず、
東証1部の売買代金は概算で2兆8772億円、
売買高は19億54万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1167、
値上がりは790、変わらずは91銘柄した。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
前日は「本日のチャートをご覧になればわかる通り、
22,994円まで進んで止まる動きは12/1とそっくりです。
その後の動きまで再現されると、
「当分の調整」とみるのが正しいでしょう。」と伝えましたが、
偶然にもそっくりの動きが再現されています。
「あなたがそんな不吉なことを言うから・・!」と
抗議に近いメールも頂きましたが、
日経を呪うほどの力がある人間は存在しないはずです。
注目のFOMCが始まるほか、注目する動きは米国の政局に現れる変調です。
今回敗北したイリノイ州はただ議席を1つ失った以上の意味を持ちます。
イリノイ州は伝統的に共和党の庭だと認識され、
25年間民主党の候補者が勝利したことがないところです。
今回の敗北で議席はぎりぎり過半を占めるところまで押されたので、
税制改革などを巡って波瀾が予想されます。
今夜の米国市場の反応で、これを一時的なハプニングだと捉えるか
長いリスク要因として考慮すべきかが決まるでしょう。
FOMCの動きも金融銘柄の上昇が本物かを決める要因となりますが、
上昇であれ、下降であれ、当分金融関連が活気つくことは間違いないです。
P.S
前日は「3マガバンクやりそな銀行などに」と間違った日本語と使いました。
正しくはもちろん”3メガバンク”です。
まだ日本語の不自由な身なので大目に見てください。
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【各市場の動き】
日経平均(円) 22,758.07 -108.10(-0.47%)
NYダウ 24,504.80 +118.77(0.48%)
ドル・円 113.39 – 113.40 -0.07(-0.06%)
ユーロ・円 133.24 – 133.28 -0.32(-0.23%)