2017年12月21日の東京株式市場は一進一退が続きました。
終値は前営業日比25円62銭(0.11%)安の2万2866円10銭でした。
米国では税制改革案が上下両院で可決、
30年ぶりの抜本的な改革が実行に移ることになりました。
米国市場は材料出尽くしで小幅の下落、
日本市場も明確なポジティブ材料にはなりませんでしたが、
下値も限定的で、一進一退する動きになりました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は小幅に続落しました。
ダウ工業株30種平均は続落して
前営業日比28ドル10セント(0.1%)安の2万4726ドル65セント、
ナスダック総合株価指数も続落して、
前営業日比2.892ポイント安の6960.959で取引を終えました。
利益確定が続きました。
上院通過で期待が持たれた税制改革案のニュースは
折り込み済みで上昇を続けたことと思われ、
利益確定が優先されました。
材料出尽くしの場合、より大きな下落幅を見せますが、
下値が限定的であることは
30年ぶりとなる抜本的な税制改革案への期待が優先される結果でしょう。
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【日本市場の動向】
日本市場は税制改革案が上院を通過し、
材料出尽くしで米国市場が小幅に続落、
方向感に欠けるスタートとなりました。
その後も前日の終値を挟んでの動きが続いた結果、
小幅な動きで終わりました。
大きく押されていた建設業が悪材料出尽くし感から買い戻され、
自動車、非鉄金属にも買いが広がりました。
一方、直近強い動きを見せていた銀行、保険など
金融関連に利益が入りました。
日経の日足は長めの下ひげを持つ短陽線を形成しました。
形では安値と高値を切り下げたので、
前日に引き続きテクニカル上の下落です。
これで12月に入って23,000円の壁にぶつかってから下がる流れが
3回現れることになりましたが、
前回の2回より下げのスピードが鈍り、
下値が堅くなっているのがわかります。
12/6, 12/15と安値を切り上げる動きが続いているので、
今回も安値を切り上げるようだったら、三角持ち合いを形成、
上に抜けやすい形が完成します。
上に抜ける時期は年明けになるでしょうか。
東証1部の売買代金は概算で2兆3215億円、
売買高は14億5182万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は742、
値上がりは1224、変わらずは96銘柄でした。
下落はしたものの値上がりの方が多く、
主力株が売られて指数を押し下げているのがわかります。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
米国市場は材料出尽くしで利益確定が優先されました。
「上院通過を待っていて、お祭り騒ぎになると思ったのに」との意見も聞かれましたが、
3指標が揃って最高値を更新し続けた直近の強さをみると、
折り込み済みだと考えられても仕方がない動きであり、
株の位置も随分と高値が意識されるところでした。
前日に解説した通り、建設業には「少し戻す」動きになりました。
この1日の動きだけで建設業に喜んで代金を投じることは
決して行わないようにしてください。
その理由に関しては前日の概況で詳しく説明しているので
確認してください。
これを裏返すと銀行、保険の下落に関しても投資戦略が見えてくるはずです。
現在の位置から利益確定が出て当然の動きになので、
もうさようさら、というタイミングではなく、
むしろ利益を固めてから次のチャンスを待つタイミングでしょう。
週末の動画マガジンでは、米国の税制改革案の意義と
それに関連する投資戦略についてわかりやすくまとめますので
ぜひ参考にしてください。
動画マガジンのサンプル
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【各市場の動き】
日経平均(円) 22,866.10 -25.62(-0.11%)
NYダウ 24,726.65 -28.10(-0.11%)
ドル・円 113.37 – 113.38 +0.24(0.21%)
ユーロ・円 134.51 – 134.55 +0.55(0.41%)