2018年1月22日の東京株式市場は小幅に反発しました。
終値は前営業日比8円27銭(0.03%)高の2万3816円33銭でした。
米国市場は上昇しましたが、上値の重い展開で
日本市場はイベントの前に様子見ムードで
マイナス圏で推移しましたが、引けにかけて
明日以降の動きに期待する買いが入りました。
全体的には方向感の定まらない動きの中、
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は小幅に反発しました。
ダウ工業株30種平均は小幅に反発して
前営業日比53ドル91セント(0.2%)高の2万6071ドル72セント、
ナスダック総合株価指数も反発して、
前営業日比40.333ポイント(0.6%)高の7336.380で取引を終えました。
2017年の11月に軟調に陥っていたハイテク関連株に
取り返しのような買いが続いています。
ナスダック総合株価指数は史上最高値を更新しました。
プライム会員の会費を引き下げると発表したアマゾンが買われましたが、
下げが目立つGEには売りが続きました。
決算発表が本格化する中、業績への期待から買われていましたが、
失望売りも出るなど、上値は重い展開になりました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場が上値の重い上昇になったこと、
政府機関のシャットダウンという材料もあり、
迷いが強い動きになりました。
為替市場で円が高止まりしていることから
輸出関連銘柄には売りが続き、
午後に入ってからはメガバンクにも売りが入るなど
下げる要因が強くなりましたが、
下値を売り込む動きにもなりづらく、
引けにかけて強力に復活してプラスで引けました。
ゴム製品が上昇率トップで変動性が高まっています。
一方、円高が嫌気され自動車など輸出関連は厳しい動きになりました。
日経の日足は長い下ヒゲを持つ短陽線を形成しました。
前日の日足から高値は安くなって、安値も安くなり、
終値では上昇したもののテクニカルの形で下げになりました。
形で下げでありながら、下ヒゲの長い陽線で
上昇する力も期待できる微妙な形になっていることは
明確な方向性が定まらない迷いの象徴のようなものです。
安値レベルでは1/15からの持ち合いを下に抜けましたが、
まだ下値では支えられているので、
今週はこの下値を守ってから上に転じるかを確認したいところです。
様子見ムードを反映して商いは軟調、
東証1部の売買代金は概算で2兆3823億円、
売買高は13億4298万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1128、
値下がりは842、変わらずは94でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
今年のリスク要因として想定している要因が
1つ顕在化しています。
米国の中間選挙を今年のリスク要因の一つとして考えていますが、
その前兆とも言える「シャットダウン(政府機関の一部閉鎖)」が
始まっています。
その前から円高基調が高まってきましたが、
円高が解消されない要因として作用しています。
シャットダウンが長続きするのはもちろん好ましいことではないので、
米国政府もその解消に向けて努力を重ねますが、
その間に円高基調の一服を望むのは難しいでしょう。
その中でも本日の午後に見せてくれた動きは
「やはり強い、日本市場!」というべきでしょう。
明日までの金融政策会合を波乱なく過ごし、
ECB、後半の決算発表までを無事に終えると
24,000円を準備する足元固めが完了するのではないでしょうか。
今週は短くトレンドを転換してきたゴム製品、
調整色が出てきたメガバンク系に注目しましょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
23,816.33 +8.27(0.03%)
NYダウ(休場)
26,071.72 +53.91(0.20%)
ドル・円
110.81 – 110.82 +0.12(0.10%)
ユーロ・円
135.47 – 135.51 -0.36(-0.26%)