2018年1月23日の東京株式市場は大幅に続伸しました。
終値は前営業日比307円82銭(1.29%)高い2万4124円15銭でした。
再び歴史に刻まれる日がきました。
24,000円以上の日経は1991年11月15日以来は遭遇したことがなく、
本日で26年ぶりに突破してきました。
米国株の上昇に加えて、日銀の展望リポート、
好調な決算が相まって投資家心理を大きく改善させました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は続伸しました。
ダウ工業株30種平均は続伸して
前営業日比142ドル88セント(0.5%)高の2万6214ドル60セント、
ナスダック総合株価指数も続伸して、
前営業日比71.652ポイント(1.0%)高の7408.032で取引を終えました。
S&P500指数も0.80%の上昇で
3指標揃って最高値を更新しました。
直近の懸念事項になっていたシャットダウン(政府機関の一部閉鎖)が
解決する見込みで、買い安心感が広がった他、
好業績が引き続き好感され幅のある上昇になりました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場で3指標が揃って最高値を更新したことや
円高傾向が一服モードに入ったことを材料に
買いが先行してスタートしました。
金融政策会合の結果発表では市場の予想通り現状維持になったことが
安心感につながった上に
「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」では
物価認識の上方修正が加わり、投資家心理が買いに傾きました。
上値を超えてくるところでは、売りが膨らみ抑えられる
今までの動きから一変、
引けに至るまで買いが続く強気相場でした。
日経の日足は短い上下ヒゲを持つ中陽線を形成しました。
直近の持ち合いの中で意識される高値にあたる
1/18の高値を上に抜けながら、
節目の24,000円も一気に突破してきました。
終値で24,000円を突破したのは心理的に大きいですね。
本日の高値付近で買いが大きくなっているので、
明日は達成感による売りと、その売りをみた焦りの売りが
出てくる可能性が高いですが、
調整を挟みながらさらに上を目指す動きは続くでしょう。
商いは3兆円に向かって増加、
東証1部の売買代金は概算で2兆7548億円、
売買高は14億1512万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1649、
値下がりは346、変わらずは68でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
日経は3日続伸しました。
先週末の展望では、週後半から上昇を強めると解説しましたが、
週前半ですでにその動きを見せてしまいました。
本日は上昇幅も注目されるものですが、
26年ぶりに24,000円という象徴的な意味合いも大きいものです。
12月に23,000円を突破する際は迷いが強かったですが、
今回の24,000円突破は迷いが弱い上に抜けてくる勢いも強くなりました。
直近、強い動きを見せたマザーズも1%を超える上昇で
市場を押し上げるのに一助したことをみると、
全銘柄に対して均等に買いが入っているのがわかります。
心理的に強気に傾く時は主力・値笠株に大きい資金がむかうので、
短い調整を終えた精密機器、機械などに注目、
そして前日解説したメガバンクには早速転換の兆しが出たので、
高値圏にいるのを承知の上で、戦略は買いを維持しましょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
24,124.15 +307.82(1.29%)
NYダウ(休場)
26,071.72 +53.91(0.20%)
ドル・円
110.81 – 110.82 +0.12(0.10%)
ユーロ・円
135.47 – 135.51 -0.36(-0.26%)