2018年2月5日の東京株式市場は大幅に続落しました。
終値は前営業日比592円45銭(2.55%)安の2万2682円08銭でした。
2016年11月9日以来、約1年3カ月ぶりの下げ幅で
心理的に大きく崩れる線に至りました。
取引時間中には600円を超える下げ幅も見られましたが、
かろうじて500円台を守って終わりました。
米国市場が曲がり角を迎え、リーマンショック以来の下げ幅で調整にはいり
日本市場にも売りが波及した結果です。
戦略メルマガの購読者様には1つの銘柄に対する動画解説も送っています。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は暴落に近い下げでした。
ダウ工業株30種平均は大幅に下落して
前営業日比665ドル75セント(2.5%)安の2万5520ドル96セント、
ナスダック総合株価指数は続落して、
前営業日比144.917ポイント(2.0%)安の7240.946で取引を終えました。
長期金利の上昇が市場の利益確定心理と重なり
大きな売りにつながりました。
下げ幅は2008年12月1日以来、9年2カ月ぶりの大きさで
米国市場が強かった分、調整も深くなる可能性が濃厚になりました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場の大幅な下落を受けて
売りが大きく先行してスタートしました。
東証1部銘柄全体の93%に当たる銘柄が下落する
全面安で、600円を超える下落幅まで見せました。
日本国内の要因より米国の長期金利の上昇は
景気拡大に伴うことより
すぐ解決できる問題ではないので、
別の投資戦略を考えて行く必要があります。
株式市場の活況を受けて買い進められてきた証券セクター、
年初から強い動きをみせた銀行業などに大きく売りがでました。
日経の日足は前日の終値から下離れしてスタート、
そのまま下げるギャップの陰線を形成しました。
節目となる23,000円を一気に割り込んで
75日線移動平均線まで下げて、またがる形で終わりました。
現在の終値付近は昨年の11月から買っていたポジションが
多く残っている分、支えにもなりやすいですが、
今度は、戻っても支えになってくれていた25日線が抵抗に変わる可能性があります。
テクニカル的な観点では2月いっぱいは注意が必要です。
商いは本日も3兆円超えで、
東証1部の売買代金は概算で3兆5671億円、
売買高は18億8189万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1930と、全体の93%、
値上がりは118、変わらずは17銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
先週末は「来週の日本市場は荒れる展開、後半にかけて
緩やかに下がる展開が予想されます。
タイミングが悪いのは現在の米国市場の状況です。」のように
解説しましたが、下の方に荒れるスタートとなりました。
米国市場の状況についてちょっと解説を入れましょう。
2016年付近の雇用統計と米国市場の関係をみると、
その以前から変わっているのがわかります。
雇用統計の結果が市場予想を上回る→景気拡大→利上げ開始?
とつながり、米国市場が下げる場面が目立ちました。
今年に入って見られるのは
雇用統計の結果が市場予想を上回る→景気拡大→長期金利の上昇
→資金が株式市場から移動する(であろうと予想)
このような流れです。
景気が良くなるに連れて株式市場が大きく揺れるというのも面白いですが、
やはり気になるのは投資戦略です。
ファンダメンタル的に、
日本の銘柄はまだ買いであることは間違いないと判断しています。
ただし、どれだけいい銘柄も下げるタイミングは必ずくるので、
現在は「中・長期的に上昇に戻る」、
短期的には短いスパンで利益を確定して行く、
ショート取引(空売り)の比重を増やして行くというように
ポートフォリオを組んでください。
空売りについて本日は戦略銘柄の解説で、
動画で説明する部分もあるので、
ぜひ最後までご覧ください。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
22,682.08 -592.45(-2.55%)
NYダウ(休場)
25,520.96 -665.75(-2.54%)
ドル・円
109.85 – 109.86 +0.08(0.07%)
ユーロ・円
136.94 – 136.98 -0.36(-0.26%)