2018年3月14日の東京株式市場は5営業日ぶりに反落しました。
終値は前営業日比190円81銭(0.87%)安の2万1777円29銭でした。
外部要因と国内要因がバランスよく影響しました。
米国ではティラーソン国務長官が解任される発表、
政局運営の不透明性が高まりました。
国内では森友学院問題が尾を引いていることから
投資家心理を抑えています。
どちらも政治がらみの問題、本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は続落しました。
ダウ工業株30種平均は2日続落して
前営業日比171ドル58セント(0.7%)安の2万5007ドル03セント、
ナスダック総合株価指数は8営業日ぶりに反落して、
前営業日比77.313ポイント(1.0%)低い7511.012で取引を終えました。
ナスダック総合株価指数は連日の史上最高値を更新から
利益確定が出やすいタイミングであったこともあって、
ハイテク関連の銘柄に売りが広がりました。
トランプ米大統領は13日朝、なんとツイッターで
ティラーソン米国務長官を解任すると発表、
(本人もツイッターで知ったとのこと)
不透明性の高まりが懸念されました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国の政局不安定で下落したダウの影響を受けると同時に
ハイテク関連に利益確定が出た動きもそのまま引き継ぎました。
下げ幅を284円まで広げながら、直近の節目になるところを
割り込む直前まで下げましたが、
午後に入ると戻して本日の取引を終えました。
下では支えられましたが、上値も重い展開で
国内の利益確定に加えて、
森友学院問題がすっきりした解決を見せないことが
(すっきり解決するはずがありませんが)
投資家心理を悪化させました。
東エレクを筆頭に半導体関連銘柄に利益確定に押され、
機械、自動車など直近強い動きを見せたセクターに売りがでました。
一方、円安基調が一服したことを受け、
倉庫・運輸関連業、水産、食料品などの内需関連に買いが入りました。
日経の日足は上下ひげを持つ短陽線を形成しました。
前日に引き続き安値では25日線が意識されて支持されましたが、
前日の高値と安値を切り下げ、
22,000円を目前にして抵抗にあった形に変わってしまいました。
純粋なテクニカル派には懸念が広がる形で、
明日も本日の安値を切り下げて、25日線も割れると、
心理的に崩れやすいポイントになります。
東証1部の売買代金は概算で2兆2537億円、
今年4番目の少なさでした。
売買高は11億5609万株、
東証1部の値下がり銘柄数は1262、
値上がり708、変わらず100でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
株式市場とは関係ない話ですが、
スティーブン・ホーキング博士が死去しました。
世界的なベストセラーで、最もわかりやすく書かれたという
宇宙論の入門書「ホーキング、宇宙を語る」、
やる気満々で読み始めましたが、
自分の頭がどれだけ悪いのかだけ悟らされ、挫折したことを鮮明に覚えています。
ご冥福をお祈り致します。
前日は「森友関連の国内政局運営に関するリスクは
常に意識しておく必要があります。」と解説、
早速影響を与えることで顕在化してきました。
国内の問題に加えて、ティラーソン米国務長官の解任による
外交政策の視界不良、
なおさら危ないのはトランプ氏本人関連で、
ポルノ女優の口止め料返還提案で緊張感が高まるなど
(https://www.bloomberg.com/news/articles/2018-03-13/porn-star-s-lawyer-says-trump-missed-settlement-offer-deadline)
取引をしない理由を探せばいくらでも出てくるタイミングです。
今年4番目の低さを見せた商いはそれを物語っています。
前日まで注目していた半導体、ハイテク関連には利益確定がでたので、
次のチャンスが到来しました。
調整が終わるのを確認して次の売買をイメージしてください。
また、マザーズの強い動いから分かるように
新興市場・小型に資金がシフトしているので、
注目する価値があるでしょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
21,777.29 -190.81(-0.87%)
NYダウ(休場)
25,007.03 -171.58(-0.68%)
ドル・円
106.42 – 106.43 -0.55(-0.51%)
ユーロ・円
131.99 – 132.03 +0.22(0.16%)