2018年3月27日の東京株式市場は大幅に続伸しました。
終値は前営業日比551円22銭(2.65%)高い2万1317円32銭でした。
中国との貿易摩擦が緩和されると報じられた
米国市場は大幅な上昇で答え、
底入れ感の強かった日本市場にも買いが集まりました。
権利落ち日後の下落幅を明日無事に通過すると
日経は回復軌道にのる可能性が高くなってきました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は大幅に反発しました。
ダウ工業株30種平均は大幅に反発して
前営業日比669ドル40セント(2.8%)高の2万4202ドル60セント、
ナスダック総合株価指数も大幅に反発して
前営業日比227.877ポイント(3.3%)高の7220.543で取引を終えました。
中国側が貿易摩擦を軽減するための姿勢を
示しているとの報道で、懸念事項が緩和されたことを好感した
買いが幅広く広がりました。
米国市場は大きな下落を続けた結果、
自律反発のタイミングに来て、反発しやすくなっていた
相場の環境も上昇幅を引き上げる要因となりました。
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【日本市場の動向】
日本市場は貿易摩擦の軽減を好感して
米国市場が大幅な反発をみせたことを受け、
買いが先行してスタートしました。
大きく売られて安値レベルで底入れ感の強かった
3/26の流れから先行きの利益獲得のための
先手買いも加わり、上昇幅を縮小させることなく終わりました。
また、3月末の権利確定のための売買も加わり
上げ幅は1月4日以来、今年2番目の大きさでした。
日経の日足は短い下ヒゲを持つ陽線を形成しました。
先週末の下落幅の半分のレベルでスタートして、
21,000円を回復すると投資家心理が改善、
高値と安値を切り上げ、テクニカルの形上でも上昇を形成、
下降中の戻りを試す動きになりました。
3/22と3/23の間であけたギャップを半分埋め、
ギャップ埋めへの意欲は高まっていますが、
上には気になるポイントが待っています。
テクニカルでトレンド転換は成立しましたが、
2/14, 3/5の後、3/26で安値の切り下げが継続したことになったので、
すぐさま大きくあげることになるとは思いづらく、
25日線近くまで回復すると再び抵抗に会う可能性があるので、
注意が必要です。
東証1部の売買代金は概算で3兆2137億円、
売買高は16億4385万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1966、
値下がりは105、変わらずは13でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
貿易摩擦に関しては好感できるニュースが出た結果、
大きく戻して、21,000円を回復しました。
この前の下げも貿易摩擦のニュース、
まだ安定したとはいえませんので、
別のニュースではまた大きく変動する可能性があることを常に意識しておきましょう。
国内リスク要因になっていた森友学園を巡る決裁文書改ざん問題。
証人喚問で佐川宣寿前国税庁長官(当たり前ですが)
首相夫妻の関与を否定、リスクが和らいだとの海外筋が買いを入れました。
底入れを待っていた投資家には願ってもない環境ですが、
両方とも後続のニュースはいくらでも出てくることで
まだ完結してないことは念頭に入れてください。
空売り銘柄は利益確定のポイントになってきたので
しっかり注文を入れておくこと、
買いでは 押されていた中国関連の建機(コマツ)などに
短期的に狙い目でしょう。
ただし、短期的であることを忘れないでください。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
21,317.32 +551.22(2.65%)
NYダウ(休場)
24,202.60 +669.40(2.84%)
ドル・円
105.56 – 105.57 +0.50(0.47%)
ユーロ・円
131.45 – 131.49 +1.36(1.04%)