2018年4月24日の東京株式市場は反発しました。
終値は前営業日比190円08銭(0.86%)高の2万2278円12銭でした。
米国市場は長期金利の上昇に押されて下落しましたが、
その影響で円安が進み、日本市場は大型・輸出株を中心に
強い動きになりました。
テクニカル的な節目も突破したことに加えて、
商いも増加したので、明日も目立つ上昇が続くと
投資家心理は大幅に改善されます。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は4営業日続落しました。
ダウ工業株30種平均は4日続落して
前営業日比14ドル25セント(0.0%)安の2万4448ドル69セント、
ナスダック総合株価指数は3日続落して
前営業日比17.525ポイント(0.2%)安の7128.601で取引を終えました。
長期金利が上昇傾向を続けることが市場を抑えています。
長期金利は2.99%まで上昇、前日に続き
4年3ヶ月ぶりの水準まで上昇しました。
下げ幅を拡大する場面もありましたが、
午後からはピークを迎える決算への期待が買い支え、
下げ幅を縮小させながら引けました。
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【日本市場の動向】
日本市場は円安が進む外部環境の改善で
大型株を中心に買いが進みました。
米国の長期金利が2.99%と、4年3ヶ月ぶりの高値まで進み
円買いが進みました。
108円台に入ったことを背景に輸出関連で大きく買いが入りました。
押され気味だった精密機器が上昇率トップ、
その他、自動車、石油・石炭製品、
電気機器などが強い動きになりました。
日経の日足は上下ひげつきの短陽線を形成しました。
高値と安値を切り上げる上昇の形を作りながら
75日線移動平均線を超えてきました。
一回節目の75日線にぶつかって抵抗に会う流れになりましたが
力強く跳ね返して、75日線の上に実体が乗りました。
同時にトレンド転換も成立したので、
明日は本日の高値を抜けて、強いトレンド形成に入るかを
確認するのがポイントです。
東証1部の売買代金は概算で2兆4349億円、
売買高は14億6994万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1603、
値下がりは415、変わらずは64銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
前日は決算結果のよい主力銘柄に注目するように
解説しましたが、本日は満遍なく買われていた動きです。
上昇数が1,603銘柄とは直近の動きから考えると強い動きで、
これからの動きに希望を持たせる流れです。
懸念点は中々増えない商いのことだという声も聞こえますが、
今は決算結果を見極めたい様子見ムードの相場で
その中でも上昇数と、微量ではありますが取引量が増えるのは
良好な動きだと分析するのが正しいでしょう。
米国の決算は良好な結果が予想される中、
日本の決算も強い結果が予想通りに進むと、
買いを控えていた投資資金の投入によって
一段と買いが進む可能性が高いでしょう。
好決算で大きく買われた主力銘柄が
上昇一服すると、その反転を狙うのが一つの戦略ですが、
今週末にかけては一目均衡表上の下雲抜けが
成功できるかを試す動きが見られるでしょう。
雲抜けに失敗すると調整入りが見えてきます。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
22,278.12 +190.08(0.86%)
NYダウ(休場)
24,448.69 -14.25(-0.05%)
ドル・円
108.82 – 108.83 +0.92(0.85%)
ユーロ・円
132.96 – 133.00 +0.63(0.47%)