2018年4月26日の東京株式市場は反発しました。
終値は前営業日比104円29銭(0.47%)高の2万2319円61銭でした。
米国市場は好調な決算結果と長期金利の動向がせめぎ合い、
方向感のない動きになりましたが、
日本は好調な決算を好感した動きや、半導体関連への買いが
戻ってきたことでギャップ開けながら上昇しました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は6営業日ぶりに反発しました。
ダウ工業株30種平均は6営業日ぶりに反発して
前営業日比59ドル70セント(0.2%)高の2万4083ドル83セント、
ナスダック総合株価指数は5日続落して
前営業日比3.614ポイント(0.1%)安の7003.738で取引を終えました。
好調な決算結果と長期金利のせめぎ合いが続きました。
米中の貿易摩擦で大きく押されていたボイングが
好決算発表で買われましたが、
長期金利が高止まりしていることから、
投資家の買いが消極的でした。
長期金利によるシフト要因を上回るほど
好調な結果が出揃う場合は、再び上昇モードに戻りますが、
本日の動きは上昇というよりは方向感なしという解釈が正しいでしょう。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場が小幅上昇と続落など
方向感なしに動いたことが懸念材料でしたが、
109円台を推移する為替相場を背景に
輸出・大型銘柄が買われたことで、
しっかりした上昇となりました。
直近はボラティリティが高く、押され気味だった
半導体関連銘柄に買いが入り、
上げ幅を拡大しましたが、午後に入って短期の利益確定に押され、
上昇が一服、上昇幅を縮めながら本日の取引を終えました。
精密機器、電気機器が買われた他、
前日に引き続き食料品セクターが大きく買われました。
一方、石油・石炭製品、その他製品などは売りに押されました。
日経の日足は上下ひげつきの短陽線を形成しました。
前日の終値から上放れしてスタート、
そのまま上昇しながらギャップを形成、
75日線で持ち合った後、上放れしたことになるので、
トレンドは大分変わり、上向きました。
このまま上昇すると、次の壁として認識されるのは
一目均衡表の先行スパン2で雲抜きに挑戦します。
ここでぶつかって下がっても、再び75日線付近で
反発すると上昇トレンドは継続することになります。
東証1部の売買代金は概算で2兆7856億円、
売買高は15億2037万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1243、
値下がりは765、変わらずは75銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
本日の動きで望ましいのは
商いが2兆7856億円と、増加して3兆円台に近づいてきたことです。
反発したものの、一部の銘柄に集中するより
満遍なく買いがが入り始めたということなので、
投資家の心理は先高観になっていると思えるのではないでしょうか。
その意味では上昇して、値上がり銘柄数が1243というバランスも
いいサインだと考えられます。
明日は週末要因に加えて、3連休前、
また先週末に予告した通り、イベントが非常多く予定されています。
主要なものだけでも
南北会談、ECB理事会とドラギ総裁の会見(今夜)、
米国の1-3月期GDP(明日夜)、
加えてアマゾン、インテルなど、IT大手の決算発表も予定されています。
激しい動きが予想されるので、新たなポジションを買っていくよりは
ロスカット、利益確定の注文を入れて、3連休を過ごすのも
一つの戦略でしょう。
GWだけでも気楽にと思う方は多いはずです。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
22,319.61 +104.29(0.47%)
NYダウ(休場)
24,083.83 +59.70(0.24%)
ドル・円
109.30 – 109.31 +0.05(0.04%)
ユーロ・円
133.10 – 133.14 -0.06(-0.04%)