2018年5月10日の東京株式市場は反発しました。
終値は前営業日比88円30銭(0.39%)高の2万2497円18銭でした。
米国市場は5日続伸、ナスダックは3月21日以来の高値をつけるなど、
株式市場が後押しした他、為替市場では円安が進み
110円に迫る勢い、投資家の心理を改善させる環境要因が続きました。
トヨタの好業績を素直に好感した日経は
小幅の上昇でも先行きに対する期待を持たせる動きになってきました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は続伸しました。
ダウ工業株30種平均は5日続伸して
前営業日比182ドル33セント(0.7%)高の2万4542ドル54セント、
ナスダック総合株価指数も続伸して
前営業日比73.003ポイント(1.0%)高の7339.905で取引を終えました。
前日に引き続き、イランとの核合意から離脱すると表明したことが響き
原油先物は高止まりしたまま。
石油関連銘柄に買いが入ることで相場を押し上げました。
また長期金利が節目の3%を突破すると、
利ざやの拡大による収益期待から
金融銘柄に買いが広がり、市場は上昇を続けました。
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【日本市場の動向】
日本市場は5日に渡る米国市場の上昇を背景に
買いが先行してスタートしました。
前日の終値から上放れしてスタート、
上昇幅を100円超まで広げましたが、
週末要因を目の前にして、上昇幅を縮小させながら引けました。
為替が110円に迫る勢いと、
トヨタの好決算と大幅上昇に基づき、輸出関連銘柄に買いが入った他、
原油高は石油・石炭製品セクターにも恩恵をもたらしました。
一方、繊維、食料品、パルプなどのセクターは
厳しい動きを強いられました。
日経の日足は上下ひげを持つ短陽線を形成しました。
実体が前日の実体から離れる、テクニカル上のギャップを形成、
トレンド転換した高値を抜けた上に、
ボリンジャーバンドの+1σ上で推移することで
バンドウォークが続く流れになりました。
注目ポイントは2/20にデッドクロスを形成した
75日・25日移動平均線が、
本日をもって25日線が75日線にタッチしてきました。
明日にでもゴールデンクロスを形成する勢いなので、
投資家の心理はますます上向きます。
+13営業日では変化日が現れ、下雲と上雲が入れ替わります。
テクニカル的にも改善余地は大きくなってきたので、
先高観に基づく、買い目線は維持する必要があります。
商いは再び細くなり、
東証1部の売買代金は2兆6308億円、
売買高は15億4244万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は991、
値下がりは989、変わらずは103銘柄でした。
上昇はしたもの上昇と下落の数は拮抗しました。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
上昇はしましたが、本日の動きは持ち合いの延長だと
考えることができます。
上か下かわからない動きが続くのが持ち合いですが、
大体の投資家はここで集中力が切れます。つまらない、と。
ここまでの市場が証明するのは
持ち合いの後は、上か下かに強く触れて、加速するということです。
今の状況はむしろワクワクしながらゆったり構えるところでしょう。
3日前に伝えた注目セクターで医薬品は前日は大きく下げて、
本日は再び4位の上昇率を誇るなど、
動きが激しくなって、注目度が高くなってきたことを感じます。
底入りの可能性が出てきた<4502>武田薬品などは
今週は観察した後、
来週から注目していいのではないでしょうか。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
22,497.18 +88.30(0.39%)
NYダウ(休場)
24,542.54 +182.33(0.74%)
ドル・円
109.96 – 109.97 +0.25(0.22%)
ユーロ・円
130.46 – 130.50 +0.58(0.44%)