2018年5月16日の東京株式市場は2日続落しました。
終値は前営業日比100円79銭(0.44%)安の2万2717円23銭でした。
一時270ドルまで下げて、幅のある下落で引けた
米国市場の影響を受け安くスタート、
1-3期のGDPが市場予想を上回る下落幅であることが嫌気され
下げ幅を広げました。
米国の長期金利に注目すべきタイミングに来ているので、
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は9営業日ぶりに反落しました。
ダウ工業株30種平均は9営業日ぶりに反落して
前営業日比193ドル00セント(0.8%)安の2万4706ドル41セント、
ナスダック総合株価指数は反落して
前営業日比59.688ポイント(0.8%)安の7351.627で取引を終えました。
米国の長期金利が市場を圧迫しました。
10年物国債利回りが一時3.09%まで上昇、
株式市場から資金がシフトするとの見方が広がり、
売りが広がりました。
ダウは270ドルの下げ幅まで記録、
下げ幅を縮小させながら引けたものの
25,000ドルの前で抵抗にあうテクニカル分析まで加えると、
調整は十分ありそうな流れと分析することができます。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場の反落を背景に
売りが先行してスタートしました。
注目度の高い1-3月のGDP(実質国内総生産)速報値発表が
市場予想を0.1%上回る減少幅で、
前期比年率0.6%減、下げを加速させる要因となりました。
輸出は0.1%分押し上げましたが、
個人消費・住宅など内需部門が支えにならず、
GDPを押し下げる結果になったことを受け、
内需セクターには売りが広がりました。
一方、保険、証券などの金融銘柄が買われ、
医薬品セクターが高い上昇率を記録しました。
日経の日足は上下ひげを持つ短陰線を形成しました。
実体は前日の日足から離れ、スピードのある調整に入る気配をみせています。
ただし、終値では5日移動平均線が支えになっているので、
ここで下げ止まるかを確認する必要があります。
ボリンジャーバンドの+1σと+2σが上向き、
その間に日足が位置するバンドウォークは継続、
上昇トレンドが崩れたとはみえない状況です。
むしろ一回調整が入って熱を冷ましたら
次のジャンプにはよいエネルギーとして働くと予想します。
商いは前日より小幅に減少、
東証1部の売買代金は2兆6028億円、
売買高は16億2672万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1120、
値上がりは890、変わらずは73銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
前日は投資の原則で「お金を失わない」というのも
大事だということを少し熱く語りました。
納得しました、のようなメールをくださったみなさま、
ありがとうございます。
本日の動きできになるところは、
上値抵抗線になっていた110円を突破した円安にも関わらず、
市場は3桁の下落を記録したことです。
材料が少なく、アジア市場全体が振るわなかったことと、
円安、どちらも外部要因ではありますが、
為替の動きに依存しがちな今年の相場から考えると、
少し地合いが変わってきていることを感じます。
日米ともに決算のピークを過ぎ、次のポイントは
6月のFOMC、それを睨んで米国の金利動向に左右されやすい
相場になることを予感させます。
米国市場も幅のある下落で減速サインを出したので、
決算結果が出揃って、好決算を発表した主力銘柄を
地味に買って行き、地味に保持していくのが当分は有効な戦略になりそうです。
2週間前から注目セクターとして取り上げている
医薬品は加速がついてきたので、
引き続き注目してください。
戦略メルマガでも実際に取り上げているので参考にしてください。
また、韓国との会談を土壇場でキャンセルして
再び怪しい雲行きになってきた北朝鮮がらみの
地政学リスクも気をつける要素としてのこります。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
22,717.23 -100.79(-0.44%)
NYダウ(休場)
24,706.41 -193.00(-0.77%)
ドル・円
110.10 – 110.11 +0.22(0.20%)
ユーロ・円
129.98 – 130.02 -1.02(-0.77%)