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2018年5月18日の日経概況

2018年5月18日の東京株式市場は小幅に続伸しました。
終値は前営業日比91円99銭(0.40%)高の2万2930円36銭でした。
米国市場が方向感なしに推移する中で、
111円に接近した円安を背景に輸出関連銘柄に買いが入りましたが、
23,000付近では心理的な節目が意識されると同時に、
週末要因を反映した利益確定が出て上昇幅は縮小されました。
新興国の動向が懸念事項として浮上する中、
本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】

米国市場は反落しました。
ダウ工業株30種平均は小幅に反落して
前営業日比54ドル95セント(0.2%)安の2万4713ドル98セント、
ナスダック総合株価指数も反落して
前営業日比15.822ポイント(0.2%)安の7382.473で取引を終えました。

小幅ではありますが、最近意識されている
リスク要因が顕在化するにつれて、市場を押さえました。

長期金利は前日に引き続き上昇を続け、
3.12%まで上昇、株式市場の割高感が改めて意識されました。
米中の貿易摩擦問題も再燃、トランプ氏がツイッターで
強硬姿勢を示したことで懸念が広がり、
買いが進みませんでした。

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【日本市場の動向】

日本市場は上昇モードと週末要因の利益確定がぶつかり合いました。
米国市場は方向感の定まらない動きで、
まず日本市場を牽引したのは外需系、
為替市場で1ドル=111付近まで円安が進むと
自動車、海運などの関連業種に買いが広がりました。

しかし、明確な材料がない中、
積極的な買いは見られず、週末を控えて利益確定が出る
週末要因も加わり、上値は次第に重くなりました。

石油・石炭、ゴム製品、自動車セクターが買われ、
保険、化学も強い動きになりました。
一方、水産、食料品、不動産などの内需セクターは
円安を背景に売られました。

日経の日足は上下ひげを持つ短陽線を形成しました。
形は前日とほぼ同じで、実体が離れるギャップを形成しました。
5/15に続きて再び23,000円に挑戦しましたが、
上値はまた重くなって、突破するまでには至っておりません。

ボリンジャーバンドのバンドウォークは継続、
5日移動平均線の上にいることなので、
上昇トレンドに乗っているのは間違いありませんが、
壁になっている価格帯を突破するには
強い材料が欲しいところです。

前日は1日のみでトレンド転換を成立させてから、
本日でその高値まで超えてきたので、
強気継続、ただし、薄い商いは懸念事項として残っています。

商いは週末要因を反映してさらに減少、
東証1部の売買代金は2兆2800億円、4週ぶりの低水準でした。
売買高は13億310万株、
東証1部の値上がり銘柄数は1161、
値下がりは824、変わらずは98でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

米国の長期金利上昇が市場を圧迫しています。
直近では最も大きいリスク要因となっています。
長期金利上昇は株式市場の割高感を意識させ、
市場間の資金シフトを引き起こしますが、
さらに大きな影響を与える可能性があります。

GWの間に為替市場で話題になったのは
アルゼンチンの通過暴落でした。
(https://jp.reuters.com/article/tokyo-frx-lateaft-idJPKBN1I80GK)
直近のドル高を引き金に5月3日だけで、対ドルで8%近く暴落
アルゼンティンの政策金利は40%と、
日本からすると、あり得ないような数字になっています。

アルゼンティンの経済規模から考えると、
主要国の経済に及ぼす影響は小さいですが、
新興国の通過暴落が連鎖することの方が懸念されることです。

これが世界的に広がったのが1997年の
アジア経済危機で、今の流れはその時の状況に似てきています。

本日は自動車セクターが強い動きになったように、
当分は新興国の動向に注意しながら、
ファンダメンタルがしっかりした主力銘柄を中心として
ポートフォリオを組むようにしてください。

自動車以外で、前日伝えた通り、
「新興市場へのシフトが一巡すると、
得意分野に再び資金が戻ってくるので、精密機器セクターにも注目です。」

それでは、よい週末を!

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【各市場の動き】

日経平均(円)
  22,930.36 +91.99(0.40%)
NYダウ(休場)
  24,713.98 -54.95(-0.22%)
ドル・円
  110.74 – 110.75 +0.20(0.18%)
ユーロ・円
  130.63 – 130.67 -0.04(-0.03%)

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