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2018年6月5日の日経概況

2018年6月5日の東京株式市場は小幅に続伸しました。
終値は前営業日比63円60銭(0.28%)高の2万2539円54銭でした。
米国市場でハイテク関連銘柄が買われ、
ナスダックは史上最高値を更新、
日本にも半導体関連銘柄に買いが波及しました。
日本は上昇したものの、方向感のない展開に終始しました。
本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】

米国市場は続伸しました。
ダウ工業株30種平均は続伸して
前営業日比178ドル48セント(0.7%)高の2万4813ドル69セント、
ナスダック総合株価指数も続伸して
前営業日比52.128ポイント(0.7%)高の7606.460で取引を終えました。

ハイテク関連銘柄の上場来高値更新が続き、
ITが市場をリードする流れです。
ナスダックは3月12日以来、3カ月ぶりに
過去最高値を更新しました。

米朝首脳会談が予定通りに行われる見通しが立ったことで
市場はリスクオンの心理が優勢になりました。

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【日本市場の動向】

日本市場は米国市場が引き続き上昇することを受け、
買いの心理に傾きました。
輸出関連など、先週末から強い動きが見られた銘柄には
利益確定の売りも出て、小安く推移する場面もありましたが、
プラス幅は確保しながら引けました。

為替市場では一時110円台まで円安が進行、
米国のハイテク関連が物色されたことを受け、
半導体関連銘柄に買いが集まりました。

一方、前日に引き続き不動産、水産・農林、などの
内需関連銘柄には売りが出ました。

自動車以外、海運、銀行業などに買いが進み、
非鉄金属、卸売、証券などもしっかり。
一方、その他製品、サービス、くん、水産・農林など
内需型には利益確定が入りました。

日経の日足は上下ひげを持ち、実体がほとんどない
十字架を形成しました。
実体では前日から離れてギャップを形成しましたが、
25日線移動平均線にまたがり、抵抗を抜け出せていません。

前日は25移動平均線を早期に上に抜けることで
上昇トレンドへの復帰が期待できると解説しましたが、
ここまでくるとやはりまだ迷いの方が強いようです。

5/25、5/28以来の25日線接近なので、テクニカル的にも
意識されやすいところまで来ているので、
明日の動向次第で上向きが継続するか、
結局は抵抗に負けるのかが決まります。

東証1部の売買代金は2兆3824億円、
売買高は15億4648万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は853、
値下がりは過半の1133銘柄、変わらずは98銘柄でした。
上昇の方が少なく、盛り上がりに欠ける流れでした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

前日は主力銘柄へのシフトが鮮明になっていると解説しましたが、
本日はより一層その流れが続く中、
マザーズの調整に目を引きます。

日経225は+0.28%に対して、
ジャスダック平均は -0.58%と前日より下げ幅を拡大、
マザーズは-.013%から-1.85%と、
調整入りが明確に見えてきました。

調整入りとはいうものの、流れは下がるトレンドに乗っており、
守りと認識されている1,100ポイントと
4/17の年初来安値を下に抜けると、
急激に下がる可能性があるので、注意が必要です。

主力の日経225もプラスとマイナス圏が交差、
方向感の定まらない中で、テクニカル的には
25日線の抵抗にあっているので、
一回急落が来てもおかしくない姿です。

ハイテク関連がしっかりしていることで半導体関連に
買いが集まっていますが、
アマゾン、マイクロソフト、アップル、ネットフリックスなど
上場来高値を更新した銘柄に達成感による
一時調整が入ると、一緒に調整が進む可能性があるので、
過熱気味では飛び込まないようにしましょう。

明日以降は来週の主要イベントへの意識から、
さらに様子見が進み、方向感の定まらない可能性が高いので、
持っている銘柄の利益管理をしっかりするのに集中しましょう。

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【各市場の動き】

日経平均(円)
  22,539.54 +63.60(0.28%)
NYダウ(休場)
  24,813.69 +178.48(0.72%)
ドル・円
  109.80 – 109.81 +0.23(0.20%)
ユーロ・円
  128.58 – 128.62 +0.42(0.32%)

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