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2018年6月6日の日経概況

2018年6月6日の東京株式市場は続伸しました。
終値は前営業日比86円19銭(0.38%)高の2万2625円73銭でした。
米国市場はハイテク関連銘柄が上昇を続けましたが、
ダウの方が小幅反落、過熱感による短期調整が視野に入りました。
日本市場は特別な材料なしで自力で続伸して、
底力の強さが認識され始めました。
本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】

米国市場は小幅反落と続伸しました。
ダウ工業株30種平均は小幅に反落して
前営業日比13ドル71セント(0.1%)安の2万4799ドル98セント、
ナスダック総合株価指数は続伸して
前営業日比31.403ポイント(0.4%)高の7637.863で取引を終えました。

ナスダックは3月12日以来の
過去最高値更新を続けました。
前日に引き続きアップル、ネットフリックス、アマゾンなど
主力IT銘柄は上場来高値更新が続きました。

IT主導で上昇してきた米国株、
過熱感が漂う中、調整入りの際には日本株にも
影響があるとみられます。

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【日本市場の動向】

日本市場の朝方は売りが目立つところからスタートしました。
貿易摩擦や欧州発のリスクなど、まだ払拭されなかった
リスク要因が再度認識されましたが、
市場は強気に転換、午後に入ると上昇幅を拡大させました。

為替市場の支援なしに、マイナスから抜け出し、
上昇幅を拡大させながら終わったことで、
先行きへの期待が持たされる流れで本日の取引を終えました。

資金の循環が始まり、前日まで売り込まれていた鉱業部門に買いが入り、
非鉄金属、石油・石炭製品にも資金が集まりました。
一方、証券、銀行などの金融銘柄に売りが出た他、
機械、その他製品などにも売りが広がりました。

米国市場が引き続き上昇することを受け、
買いの心理に傾きました。
輸出関連など、先週末から強い動きが見られた銘柄には
利益確定の売りも出て、小安く推移する場面もありましたが、
プラス幅は確保しながら引けました。

為替市場では一時110円台まで円安が進行、
米国のハイテク関連が物色されたことを受け、
半導体関連銘柄に買いが集まりました。

一方、前日に引き続き不動産、水産・農林、などの
内需関連銘柄には売りが出ました。

自動車以外、海運、銀行業などに買いが進み、
非鉄金属、卸売、証券などもしっかり。
一方、その他製品、サービス、くん、水産・農林など
内需型には利益確定が入りました。

日経の日足は上下ひげを持つ短陽線を形成しました。
終値で25日線移動平均線を上回り、
前日までの迷いから上に向く形に変わりましたが、
実体レベルでまたがっているのでまだ
完全に抜け出したとはいえない状況です。

横ばいだった25日移動平均線は
前日より上向きに変わり、23,000円を目指す
上昇を続けることになりました。

東証1部の売買代金は2兆4356億円、
売買高は13億8976万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は963、
値下がりは1026、変わらずは95銘柄でした。
前日に続き上昇の方が少なく、一部銘柄が物色される流れでした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

主力銘柄へのシフトが続いたことで、
新興市場は厳しい動きがつづきました。
特にマザーズが厳しい状況1,100を4/17の場中の安値以来
割り込みました。

資金がシフトするのは3日に渡って見えてきたことですが、
気になるのは、物色の対象が変わっていることです。
日経225の中でも売られていたセクターが
買いに転換したので、売られ過ぎのサインが鮮明な
マザーズにも近々買いが入って
短期的な戻りを試す動きにはなる可能性が高まりました。

加えて、ナスダックも過熱感による短期調整は
予想されるところなので、
資金が新興市場に一気に巻き戻されることも予想されます。

その際は、短期的に新興市場を狙うか、
もう一度資金が主力・大型に戻ることに備えて、
底打ちが確認された銘柄を仕込んでおく、
2つのオプションから選択して実行しましょう。

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