2018年6月25日の東京株式市場は続落しました。
終値は前営業日比178円68銭(0.79%)安の2万2338円15銭でした。
買いが先行してスタートするも、
米国と各国の貿易摩擦に関する新たなニュースが
寄り付き前に報じられ、マイナスに転換、
午後に入るとさたに売りが進み、3桁の下落を記録しました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は9営業日ぶりに反発しました。
ダウ工業株30種平均は9営業日ぶりに反発して
前営業日比119ドル19セント(0.5%)高の2万4580ドル89セント、
ナスダック総合株価指数は2日続落して
前営業日比20.134ポイント(0.3%)安の7692.818で取引を終えました。
前日まで8営業日下げてきたことで
押し目会が入るタイミングにありました。
また、OPECの結果、石油の増産は
緩やかなフェーズで進むとの判断、石油先物が買われ
関連銘柄に買いが広がったことも
上昇の要因になりました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場が上昇、CME日経先物も上昇した結果を受け、
買いが先行して小幅上昇でスタートしました。
しかし、 寄り付き前に、米国がハイテク製品の対中輸出を
制限する案などを検討していると伝わり
貿易摩擦が広がることへの懸念で売りに転じました。
為替市場で109円台まで進んで動きのない円高傾向も
市場を圧迫する要因となりました。
米国市場が9営業日ぶりの反発をした中、
日本は取り残されてしましました。
OPECの影響で石油・石炭製品が買われ、
鉱業、パルプ・紙、鉄鋼に買いが入った他、
証券、銀行、保険などの金融銘柄にも買いが集まりました。
日経の日足は上下ヒゲを持つ中陰線を形成しました。
前日の日足を包み込み、高値は切り上げ、安値は切り下げたので、
迷いが生じる持ち合いの形になりました。
高値の切り下げが継続した形で、
上昇する場面では25日線が意識され、
6/20の安値にもう一度近づく可能性を示唆しました。
逆にここで切り返すと、二等辺三角形を形成して
予定に行方がわからなくなりそうです。
投資家心理は完全に冷え込み、
商いはついに2兆円割れ、
東証1部の売買代金は1兆9932億円、
売買高は11億9625万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1740、
値上がりは298、変わらずは53銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
本日は意外な結果になりました。
米国市場が9日ぶりに3桁の反発、
CMEの3桁の上昇を見せていましたが、
日経は3桁の下落になりました。
タイミングも抜群のニュースで、ハイテク関連で
あらたな制限が検討されているとのことから
円高が進む、株式市場は下がる、
今のトランプさんの表情がみたい1日でした。
投資家は取引自体を休んでいることも多くなり、
売買代金2兆円割れが現れたので、迷いが強い状態です。
増やしていた空売りには利益が発生しておりますが、
取引が少なくなると、市場全体が盛り上がらないので、
売られ過ぎて底入れ、最近底から抜け出したと思われる
銘柄への物色が当分は買いとしていい戦略になるのではないでしょうか。
例として武田薬品<4502>のトレード計画を
戦略銘柄メルマガで扱っているので、ぜひチェックしてください。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
22,338.15 -178.68(-0.79%)
NYダウ(休場)
24,580.89 +119.19(0.48%)
ドル・円
109.48 – 109.49 -0.67(-0.60%)
ユーロ・円
127.42 – 127.46 -0.92(-0.71%)