2018年6月29日の東京株式市場は小幅反発しました。
終値は前営業日比34円12銭(0.15%)高の2万2304円51銭でした。
自律反発を狙って米国市場にはIT、金融を中心とした買い、
米国市場の流れを継いだ日本市場は買いが先行しましたが、
マイナスに沈んだ後、再びプラスに浮上するなど、
変化に富んだ週末になりました。
来週も様子見が予想される中、正しい投資戦略は?
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は反発しました。
ダウ工業株30種平均は反発して
前営業日比98ドル46セント(0.4%)高の2万4216ドル05セント、
ナスダック総合株価指数も反発して
前営業日比58.598ポイント(0.8%)高の7503で取引を終えました。
前日まで大きく売られていた自律反発の範囲で
IT、ハイテク関連、金融の上昇が目立ちました。
特に金融は直近の半月以上、厳しい動きを強いられたことから
反発の買いが進みました。
終値で上昇はしましたが、高値と安値は切り下げており、
下降の形は継続しているので、
すぐ安心できる範囲ではなく、警戒が必要です。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場同様、ここまで売り込まれていた
自律反発の範囲で上昇しました。
市場を支えた要因は為替の動向、
EU首脳会議で移民問題について合意に達したことが伝わり、
ユーロが上昇しました。
ユーロ高・円安が進む中、ドルに対しても円安が進行、
市場を支えることになりました。
しかし、米国・中国をめぐる通商問題は
先行き不透明なままで積極的に買いを進めて行く
動きは見られませんでした。
医薬品、繊維製品、非鉄金属などに買いが進み、
銀行・証券んあどの金融銘柄にも広がりました。
一方、石油・石炭が下落率トップ、
パルプ・紙、陸運業が後に続きました。
日経の日足は長い下ヒゲを持つ小陰線を形成しました。
高値と安値は切り上げ、形でも上昇、
安値では75日線が意識されながら反発したことで、
6/28を直近調整期間中の安値として残しながら
トレンド転換してきました。
来週はここから反発して行くことで、
上昇トレンド継続と判断できますが、
そのためには早いうちに本日6/29の高値、
6/26の高値を抜けて直近の持ち合いを抜け出す必要があります。
週間では2週連続の陰線を形成しましたが、
26週移動平均線が支えになって大きく値を崩してはいません。
商いは低調で前日より減少、
東証1部の売買代金は2兆2986億円、
売買高は12億8824万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1167、
値下がりは829、変わらずは96銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
混沌の一週間が終わりました。
先週末は7/6までの追加関税発動までの様子見で
神経質な動きを予想していました。
終わってみると、確かにいい動きではありませんが、
そこまで神経質な動きでもないことに気づきます。
2週連続の下げにはなったものの、
下値はしっかり支えられているとみるのがよいでしょう。
来週も堅調な動きにはなりにくいでしょう。
来週からは2018年の下半期に突入、
(時間早いものですね)
週末には米国の雇用統計が発表されるので、
様子見が強くなると同時に、
7月6日まで米国と中国が妥協案に至るのかも意識されることから
外部のニュース一つ一つに敏感に反応する一週間になります。
下値が堅いのは確認できたので、
通商問題に大きく影響されにくい内需株、
メルマガでも紹介して取り組んでいる医薬品などに注目しましょう。
また、上半期にワーストパフォーマーになってしまった
マザーズは今週に入って年初来安値を更新したので、
下げ止まり、上昇トレンドの準備に入るかを観察してください。
暑くなりましたので、
健康に気をつけて週末を過ごし、
来週再会しましょう。
よい週末を!
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【各市場の動き】
日経平均(円)
22,304.51 +34.12(0.15%)
NYダウ(休場)
24,216.05 +98.46(0.40%)
ドル・円
110.62 – 110.63 +0.28(0.25%)
ユーロ・円
128.65 – 128.69 +1.11(0.87%)