2018年7月10日の東京株式市場は続伸しました。
終値は前営業日比144円71銭(0.66%)高の2万2196円89銭でした。
米国市場が320ドルの上昇で3日続伸、
投資家心理が改善したことで買いが先行してスタートしましたが、
短期の利益を確定する動きが上昇幅を縮小させて安値引けになりました。
資金が向かう銘柄の偏りが続いているので、
まだ本格的な上昇だとはいえない相場です。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は3日続伸しました。
ダウ工業株30種平均は続伸して
前営業日比320ドル11セント(1.3%)高の2万4776ドル59セント、
ナスダック総合株価指数も3日続伸して
前営業日比67.814ポイント(0.9%)高の7756.201で取引を終えました。
上昇要因は業績への期待でした。
週後半からJPモルガン・チェースや、シティグループなど
主要金融銘柄の増益期待が膨らみ、
6月6日以来1カ月ぶりの上昇幅を記録しました。
米中の貿易摩擦で厳しい動きを強いられていた
キャタピラーやボイングなど、
中国の比重の大きい銘柄にも資金が戻ってきたことが
上昇幅を伸ばす要因になりました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場が320ドル以上の大きな幅で
続伸したことを受け、買いが先行してスタートしました。
為替市場では1ドル111円台に1ヶ月ぶりの
円安が進んだことも上昇を牽引しました。
200円以上の上昇幅で、投資家心理が改善されつつあるところで
早くも過熱感が出たことを受け、利益確定が出ることで
上昇幅を縮めました。
終わってみると始値も割り込んで、
テクニカル上は後味の悪い形で終了しましたが、
ネガティブが先行していた投資家心理がある程度
改善したことは意味があったことでしょう。
日経の日足は長い上ヒゲを持つ短陰線を形成しました。
始値が75日線を上回り、朝方は勢いよく上昇することで
上昇トレンドへの回帰を期待させましたが、
陰線で上髭を残しながら75日線に戻り、
ここで反転して下がると75日線の抵抗に会う分析に変わります。
本日の高値を抜けて、すぐ上に位置する25日線に進むことが
この抵抗を抜け出す近道になりそうです。
東証1部の売買代金は2兆6087億円、
売買高は15億2212万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は932、
値下がりは1094、変わらずは73でした。
値上がりの方がと、全体の4割強に止まり、
一部の銘柄が物色される相場の流れが鮮明になってきました。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
上昇したのはよいものの、テクニカルだけでみると
なんとも後味の悪い形で引けています。
テクニカル分析でも触れたようにすぐ上は25日線が位置、
同じ位置に一目均衡表の先行スパン1が、
週足に変えてみると、26週線にタッチしながら引けているので、
あらゆる指標が上値を抑えている形です。
前日の分析通り、一部の銘柄に資金が集中する動きが続き、
値上がり銘柄数が4割に止まるというのは
強い上昇を作り出すにはまだまだ時間がかかることを表しています。
上値を抑える要因がこれだけあるので、
それをぬけようとする勢力が抑える勢力がぶつかり合い、
方向感のかける展開は明日は予想されます。
上昇しながら空売り銘柄は下に向かってトレンド転換する
準備に入った銘柄が目立つようになったので、
一つの銘柄を継続してフォローするようにしましょう。
注目していた医薬品も売りに押され、利益確定の動きになったので、
調整が終わると次のチャンス到来と考えてください。
P.S
前日のメルマガの内容で、「共感した」という感想をいくつもくださいました。
心の暖かい社会はまだまだ続くと微笑むことができた1日でした。
ありがとうございます!
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【各市場の動き】
日経平均(円)
22,196.89 +144.71(0.66%)
NYダウ(休場)
24,776.59 +320.11(1.30%)
ドル・円
111.24 – 111.25 +0.84(0.76%)
ユーロ・円
130.20 – 130.24 +0.27(0.20%)