2018年7月25日の東京株式市場は続伸しました。
終値は前営業日比103円77銭(0.46%)高の2万2614円25銭でした。
米国市場が堅調な動きになることを受け、
輸出関連銘柄を中心に買いが進みました。
中国関連銘柄にも引き続き買いが戻りましたが、
商いは2兆円を割り込み、積極的な買いは見られませでした。
テクニカル的な節目を抜け出したので、商いの増加と共に
強い動きを期待していくタイミングです。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は上昇しました。
ダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反発して
前営業日比197ドル65セント(0.8%)高の2万5241ドル94セント、
ナスダック総合株価指数は小幅に反落して
前営業日比1.105ポイント安の7840.768で取引を終えました。
貿易摩擦に関する新たなニュースが出ないことで
純粋に好業績を好感して買っていく流れになりました。
ハイテク関連銘柄の中ではネットフリックスのような大型に
割高感が出たことで利益確定に押される銘柄も出ました。
幅のある上昇にはなったものの、
ダウとナスダックでは温度さがあり、
まだ自信を持って買っていく流れにまでは至っていません。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場のダウ指数が上昇したことを受け
買いが先行してスタートしました。
ここまで厳しい動きを強いられていた
中国関連銘柄には引き続き買われ、
機械、電気機器などの上昇が市場を押し上げました。
午後に入ると5日移動平均線、+1σなどの
テクニカル指標が意識され
利益確定に回る動きになり、上昇幅を縮小させながら終わりました。
原油相場の上昇を受け、石油・石炭製品が買われ、
鉄鋼が連日で強気です。
一方、不動産、水産・農林業、陸運業など内需型は
売りに押されました。
日経の日足は上下ヒゲを持つ短陽線を形成しました。
前日の終値から上放れしてスタートして、
実体レベルでのギャップを2日連続で形成しました。
これで雲入り2日、3日だけで雲を抜け出してきました。
高値はボリンジャーバンドの+1σにタッチしてから
上に押し上げる力を形成、上向けに変えました。
商いを伴いながら上値を抜けてくる場合は
強いトレンドを形成して早期に23,000円突破に挑戦しますが、
薄い商いが当分の懸念事項です。
商いはついに2兆円割れの薄い水準で
東証1部の売買代金は1兆9846億円
売買高は11億3815万株万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1267、
値下がりは729、変わらずは106でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
本日の変動幅は98円と非常に低いレベルでした。
商いも2兆円を割り込み、1ヶ月ぶりの低水準に落ち込みましたが、
これが次の上昇を準備する静かな準備だとすると、
当然期待を持って仕込みを入れていいでしょう。
地合いは悪くはないと判断しています。
週初に300円を超える下落幅で市場には不安が広がりましたが、
その安値が直近の底入りになる姿が本日の上昇で
明確になり、節目の22,500円も本日で超えてきました。
貿易摩擦に悩まされる米国の方に目を向けてみましょう。
FactSetによると7月20日時点でS&P500企業の
2四半期業績は20.8%の増益と記録的な結果になる見込みです。
(業績見通しは発表済みの結果と現時点での予想を含みます)
簡単にまとめると、米国と日本の堅調なファンダメンタルを背景に
下げづらい、上げを準備する流れが整いつつあると言えます。
堅調な業績を発表したけど、まだ割安なレベルにある銘柄を
素直にピックアップしていくことが年末に向けての
有効な戦略として判断できます。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
22,614.25 +103.77(0.46%)
NYダウ(ドル)
25,241.94 +197.65(0.78%)
ドル・円
111.14 – 111.15 -0.06(-0.05%)
ユーロ・円
129.98 – 130.02 -0.08(-0.06%)