2018年8月8日の東京株式市場は小幅に反落しました。
終値は前営業日比18円43銭(0.08%)安の2万2644円31銭でした。
米国市場が続伸して5ヶ月ぶりの高値に接近する中、
日本は小幅高くスタートしましたが、
個別銘柄の物色に終始する動きが続き、小幅反落で終わりました。
9日の主要イベント結果が出るまでは様子見が続きますが、
イベント通過後の動きが本物になるので、
緊張を緩めず、相場を眺めていきたいところです。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は3日続伸しました。
ダウ工業株30種平均は3日続伸して
前営業日比126ドル73セント(0.5%)高の2万5628ドル91セント、
ナスダック総合株価指数は6日続伸して
前営業日比23.986ポイント(0.3%)高の7883.664で取引を終えました。
ダウ工業株30種平均は5ヶ月ぶりの高値を記録しました。
テクニカル的にも直近の持ち合いを抜け出したので、
投資家心理は強気に傾きました。
米国企業の好調な業績発表が続くことが
投資家の心理を底から支援し、
好調なアジア市場の動きもサポートした結果、
190ドル高まで上昇する場面もありました。
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【日本市場の動向】
日本市場は上下の変動幅の大きい迷いの相場になりました。
堅調な米国市場の影響で、小幅高く買いが先行してスタートしましたが、
一部の銘柄が物色され、敬遠される動きが続いた結果
小幅の反落で終える流れを形成しました。
2018年12月期の利益見通しが市場予想に届かなかった
資生堂が-.441%と大幅に下落、
市場心理を悪化させました。
規模別の動きでは大型と小型が上昇、
中型が-0.43%の下落で指数を押し下げた結果、
騰落数では上昇の方が多くなりました。
前日の投資戦略では「石油・石炭製品が連日値を飛ばしていますが、
高値圏での切り返しなので、急落に気をつけましょう。」解説、
本日は石油・石炭製品が下落率トップで早速顕在化してきました。
日経の日足は長い上ひげと持つ短陰線を形成しました。
形では前日の日足を高値・安値切り上げしたので、
上昇になりますが、長い上髭が迷いの強さを締めしています。
高値では前日の解説で節目として意識した
8/1の高値を抜けたので、
再び下がる可能性は低くなりましたが、
直近の持ち合いは、陽線の実体を持って上に抜けて欲しいところです。
東証1部の売買代金は2兆5466億円、
売買高は14億4982万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は984、
値上がりは1039、変わらずは81銘柄だでした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
前日は業績から考えると、日本株は買いであり、
FFRに対する様子見が積極的な動きに
つながりにくいとのことを解説しました。
米国企業に目を向けると、やはりその強さが目立ちます。
ファットセットによると8/3時点でS&P500社のうち
81%が業績を発表しており、
そのうち80%の企業が予想一株収益率(EPS)を超えており、
この80%という結果が最終値になると、
2008年3四半期以降の高い水準になるといいます。
企業業績の堅調ぶりは多くの統計データで読み取れますので
それを反映してダウは5ヶ月ぶりの高値を形成、
S&P500指数も4日続伸、1月下旬の過去最高値に近づきました。
9日のFRRまでは様子見ムードは強く維持されます。
自動車関連には引き続き警戒、
食品関連の関税がテーブルにのることで波乱も予想される
水産・農林業にも結果がわかるまでは
中々資金を入れづらいところ、慎重になりましょう。
一方、機械、電気機器には切り返しが見えてきたので、
短期的に注目するのもよいでしょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
22,662.74 +155.42(0.69%)
NYダウ(ドル)
25,502.18 +39.60(0.15%)
ドル・円
111.28 – 111.29 +0.02(0.01%)
ユーロ・円
128.69 – 128.73 +0.03(0.02%)