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2018年8月15日の日経概況

2018年8月15日の東京株式市場は反落しました。
終値は前営業日比151円86銭(0.68%)安の2万2204円22銭でした。
トルコリラの暴落が一服したことを受け
米国市場が5営業日ぶりに反発、
それを受けて日本市場も買いが先行しましたが
米国製品に追加関税を課するとのトルコの発表が再び水を差しました。
アジア市場も軟調な動きで日経は250円の下げ幅まで見せました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】

米国市場は反発しました。
ダウ工業株30種平均は5営業日ぶりに反発して
前営業日比112ドル22セント(0.4%)高の2万5299ドル92セント、
ナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反発して
前営業日比51.189ポイント(0.7%)高の7870.895で取引を終えました。

好決算を発表した一部銘柄に物色が入ったことに加えて、
続落に対する自律反発の動きが目立ちました。
前日まで売られていたトルコリラの下落が一服、
投資家心理が一部改善されました。

根本的なことは何一つ解決できたものがないので、
今の戻りは次の下げを準備するための
動きという性格が強いので引き続き警戒は必要です。

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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場が反発したことを好感して
買いが先行してスタートしましたが、
トルコ発の悪材料で再び下落に転じました。

米国の一部製品に関税を課するとの発表が出たことで
対米関係の悪化を懸念した動きがアジア市場で広がり
上海、香港が大幅に下落、
日本市場の投資家心理も冷やしました。

市場参加者が少ないのは変動性を高める要因にもなっています。
500円近い下落から前日は大きく反発、
さらに本日の反落と先週末に予告した通り
軟調で方向感の流れが続いています。

日経の日足は下ヒゲを持つ陰線を形成しました。
高値と安値は切り上げ、上昇の形にはなりました。
まだ迷いが強い状態であることを示しています。

75日線と25日線を力強く2-3日で抜けたら
気持ちよく上昇トレンドに乗れましたが、
反発2日目にして失速する形なので、
明日の高値で両指標をタッチしてから下げ出すと
むしろ下げが加速する可能性があります。

商いは買い手不在で低調を記録し、
2兆円寸前まで行きました。
お盆休みで市場参加者は少なくなり
商いは7月25日以来の少なさ、
東証1部の売買代金は2兆402億円、
売買高は12億4476万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1618、
値上がりは422、変わらずは64でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

前日の戦略では「買いを入れる場合は、
為替・景気変動の影響が少ない内需を中心として考え、
下げがきつかった業種に関しては短期勝負だと割り切った方がよいでしょう。」と
解説しました。

本日上昇を確保した5業種をみると、電気・ガス、
水産・農林、鉱業、陸運業など内需が中心となっています。
その反動で非鉄金属、機械、鉄鋼などのいわゆる「景気敏感銘柄」には
売りが入り、コマツなどの中国関連にも厳しい動きが見られました。

日経の-0.68%下落に対して、小型指数は-1.15%、
マザーズは-2.04%と、個人投資家の資金が向きやすいところから
資金がシフトしているのが見えます。

お盆休みだし、方向感のない市場で悩むよりは
より一層現金にして、落ち着いたら戻ってくるという
戦略を決め込んでいる可能性もあります。

この相場でやすめるというのは
我々個人投資家の特権でもあります。
「あまり収益が上がらない」と焦るよりは
「特権を楽しもう」とポジティブに考えるのもよいでしょう。

当分戦略は変更なしで、
買いの場合は為替と景気変動の影響を受けにくい内需、
空売りは持っているポジションに利益が乗り始めているので、
利益を確保する買い戻しの注文はしっかり入れてから
休みに入りましょう。

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【各市場の動き】

日経平均(円)
  22,204.22 -151.86(-0.68%)
NYダウ(ドル)
  25,299.92 +112.22(0.44%)
ドル・円
  111.28 – 111.29 +0.18(0.16%)
ユーロ・円
  126.02 – 126.06 -0.88(-0.69%)

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