2018年9月18日の東京株式市場は続伸しました。
終値は前営業日比325円87銭(1.41%)高の2万3420円54銭でした。
中国向け追加関税3弾が発表されたことで米国市場の心理が悪化、
ダウ、ナスダック共に反落しましたが、
上乗せ幅が年内は10%に引き下がったことで日本市場は逆の動きをしました。
3日間で大きく上昇しなが5月からの持ち合いを抜け出した市場、
活況時の投資戦略を含め、
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は反落しました。
ダウ工業株30種平均は4日続伸から反落して
前営業日比ドル92ドル55セント(0.4%)安の2万6062ドル12セント、
ナスダック総合株価指数は反落して
前営業日比114.252ポイント(1.4%)安の7895.792で取引を終えました。
ナスダック総合株価指数は8月23日以来の安値でした。
ダウは中国に対する追加関税の発動可能性について
報道されたことで売りが広がりました。
ボーイングや追加関税の課税対象になるアップルの下げが
市場全体を押し下げたほか、
今年5月に女性10人が勤務中にセクハラを受けたとして
マクドナルド社とフランチャイズ店を提訴したことに関連して、
一部店舗で従業員がストを計画していると伝わったことで
やはり大きく売られました。
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【日本市場の動向】
日本市場は貿易摩擦関連で反落を記録した米国市場とは
相反する動きになりました。
中国向け追加関税3弾が発表されましたが、
上乗せ幅が年内は10%に引き下がったことが
「悪材料出尽くし」と解釈され、大きく買いが進みました。
2月1日以来、約7カ月半ぶりの高値を記録、
3日間の上昇幅は815円で、23,000円の節目を2日で切り抜け
24,000円を目指す動きになってきました。
中国関連で押されていた鉄鋼セクターが大きく買われ、
空運、保険業も上昇幅を広げました。
33業種すべてが上昇する中、サービス業、電気機器の
上昇幅が相対的に小さく推移しました。
日経の日足は上ヒゲを持つ中大陽線を形成しました。
前日の高値と安値を切り上げながら上昇したことで、
23,000円を突破したことが確認されました。
5月から4ヶ月に渡って形成されていた上値抵抗線、
および1月から作られていた二等辺三角形を上放れして、
新たなトレンドに入ることになりました。
次は1月に記録した24,000円を目指すことになりますが、
一回調整が入るのは見えているので慌てずについて行きたいところです。
商いは3兆円近くまで伸び、
東証1部の売買代金は2兆9496億円、
売買高は15億8144万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1780、
値下がりは271、変わらずは57銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
先週末以降、私が出した条件に合致するものが見つかったら
遠慮なく連絡くださいとのことでいくつかの報告を頂きました。
ありがとうございます。
ほぼ例外なくあげてきましたが、
市場全体が望ましい方向で上昇モードになってきたというのもあります。
難しいことではなく「商いを伴う上昇」ということです。
2兆円を割り込むような低調な商いから
いよいよ3兆円に迫ってきたところで
市場はわかりやすく買われて上がっていく流れ、
外国人が好む「上値を追いながら買う」タイミングです。
先週は投資部門別の売買動向を見て
外国人が買いに動いていることから上昇を予想しましたが、
個人は真逆のことを行なっていることも伝えました。
このタイミングは複雑なことを考えずに、
利益がのっている銘柄を保持することが最も有効な戦略です。
そして、上昇の勢いが終わり、調整に入るサインが出たところで
利益を固めて行きます。
では、「上昇の勢いが終わり、調整に入るサイン」はどうやってわかるのか?
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多くの答えが説明されています。
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特典動画は刷新されました。さらにパワーアップしていますよ。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
23,420.54 +325.87(1.41%)
NYダウ(ドル):
26,062.12 -92.55(-0.35%)
ドル・円
111.92 – 111.93 +0.10(0.08%)
ユーロ・円
130.78 – 130.82 -0.26(-0.19%)