2018年10月04日の東京株式市場は続落しました。
終値は前営業日比135円34銭(0.56%)安の2万3975円62銭でした。
9月27日に24,000円を突破してから1週間ぶりに
節目を終値で割り込みました。
24,000円を達成したことに変わりはないので、
一時的な調整に慌てる必要はなく、3連休明けの相場に備えて
利益確定が出た銘柄を中心に再度買っていく戦略を中心に
計画を立てる必要があります。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は5日続伸しました。
ダウ工業株30種平均は5日続伸して
前営業日比54ドル45セント(0.2%)高の2万6828ドル39セント、
ナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反発して
前営業日比25.538ポイント(0.3%)高の8025.085で取引を終えました。
連日で過去最高値を更新しました。
堅調な経済指標の結果を受け、強気の相場が続きましたが、
そろそろ過熱感による売りが出てもおかしくないタイミングにきました。
ISMの9月の非製造業景況感指数は上昇、
公表開始以来の最高を記録した他、
ADP全米雇用リポートで非農業部門の雇用者数が市場予想を超えたことなどが
最高値更新を後押ししました。
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【日本市場の動向】
日本市場は前日に引き続き、利益確定が優先されました。
長期金利が上昇したことを受け、銀行業が大きく買われましたが、
強い動きを見せていた内需関連銘柄の売りが下げに反転させました。
売りと買いの材料は均等に存在していましたが、
直近の上昇を受けて利益確定を急ぐ動きが優先されることは
避けて通れません。
銀行業以外、石油・石炭製品が買われ、
保険、証券など他の金融業にも買いが入りました。
一方、急激に伸ばしてきた医薬品が利益確定で大きく反落、
食料品、小売業、不動産業などの内需銘柄が売られました。
日経の日足は下ヒゲを持つ中陰線を形成しました。
高値と安値を切り下げて明確な下降の形になり、
調整入りが鮮明になった前日に引き続き、
下げが継続しました。
節目として認識されている24,000円を割り込みましたが、
終値では戻して終わり、
明日からは24,000円が支えになってくれるかが
確認ポイントになります。
「24,000円が支えになってくれる」とは、
必ず24,000円の前で止まるという意味ではなく、
その数字を囲んでの動きから転換して上にいくという意味も含まれています。
多少は割り込んでもすぐ戻していうかを待ちながら確認します。
東証1部の売買代金は3兆1077億円、
売買高は15億9002万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は800、
値上がりは1236、変わらずは74でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
過熱感の解消に入った日経、
直近の急激な上昇に慣れた投資家にとっては不安な調整ですが、
次の上昇を準備するにはむしろよい動きでしょう。
今日の動きで気になるのは米国と為替の動き。
ダウ指数は27,000ドルを目前に上昇の勢いが弱まる数字で、
ドル・円のレートも頭打ちの感じになってきました。
明日は夜の米国の雇用統計、
週末の3連休に備えて、積極的な買いは進みづらいと見られます。
雇用統計の結果と米国市場の結果を休み明けで織り込むので
当然と言えば当然の動きです。
利益確定が進んだ医薬品、内需関連など来週にトレンド転換しそうな
セクターに注目するとともに、
天井を過ぎて割安の解消に煤でいる銘柄への短期的な
空売りも考慮してみてください。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
23,975.62 -135.34(-0.56%)
NYダウ(ドル)
26,828.39 +54.45(0.20%)
ドル・円
114.30 – 114.31 +0.43(0.37%)
ユーロ・円
131.39 – 131.43 -0.46(-0.34%)