2018年10月29日の東京株式市場は続落しました。
終値は前営業日比34円80銭(0.16%)安の2万1149円80銭でした。
先週の大きな下落に対する反動で節目買いが入ることで
買い先行でスタートしましたが、
アジア市場の軟調を受けてプラスからマイナス、マイナスからプラスなど
方向性の定まらない動きに終始しました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は反落しました。
ダウ工業株30種平均は反落して
前営業日比296ドル24セント(1.2%)安の2万4688ドル31セント、
ナスダック総合株価指数も反落して
前営業日比151.123ポイント(2.1%)安の7167.213で取引を終えました。
アマゾンショックとも呼べる動きでした。
海外事業が伸び悩みをみせたアマゾン・ドット・コムは
売上高が市場予想に届かず、
8%台の下落を見せるまで売り込まれました。
グーグルのアルファベットも売上高が期待に届かない結果で
2%の下落など、ハイテク銘柄に厳しい売りがでました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場の下落を横目に
先週までの大きな下落に対する節目買いが入ることで
買いが先行してスタートしました。
上げ幅を280円まで広げましたが、
買いが一巡するとアジア市場の軟調ぶりで
次第に売りに転じました。
マイナスに沈んだあとは再びプラスに、
最終的に小幅のマイナスで引けるなど、
1日中方向性の定まらない動きになりました。
電気・ガス、空運業、その他金融業などが買われましたが、
精密機器、情報・通信業、電気機器など
ハイテク関連には売りが広がりました。
日経の日足は長めの上ひげを持つ短陰線を形成しました。
前日の高値を切り下げ、安値は切り上げたので、
形からしても方向感のない展開というのがわかります。
ボリンジャーバンドの-2σの中に入ってきたので、
暴落の動きは止まったと判断しやすいですが、
長めの下ひげを持つ短陰線で反転の可能性を見せた
先週末とは反対の形でまだ下げ止まったとの確認はできません。
ここから戻ると21,500円と21,850円付近が
抵抗に会う目安になります。
まずは21,500円を突破するところから確認です。
商いが3兆円を超えた先週の動きから一変して、
東証1部の売買代金は2兆5060億円、
売買高は13億7332万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1402、
値上がりは638、変わらずは69銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
迷いの強い動きが続いています。
先週末の米国市場が下落、ナスダックも2%を超える下落で
東京市場も売りの展開になるかと思うと、
3桁の上昇スタート、再び下落に転じてはプラスに転じるなど
方向感の定まらない動きになりました。
今週は週末の雇用統計、FOMC、米国中間選挙など
目先の主要イベントに備えて積極的な買いは入りづらく
乱高下を伴う動きになると予想しましたが、
初日から悩み深い相場になりました。
特に足元から崩れ落ちているのがマザーズ市場で
下げに歯止めがかからず、本日も4%近い下落で
8/16の年初来安値を10/25に割り込んでからも
安値を更新し続けています。
それから考えると大型の日経225は下げ幅が限定的になったので、
下げ止まりの気配も出しています。
短期的な戻りになる時はしっかりした業績を発表した
大型が好かれるので、今のうちに物色して
注目しておくようにするのもいい戦略です。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
21,149.80 -34.80(-0.16%)
NYダウ(ドル)
24,688.31 -296.24(-1.18%)
ドル・円
111.96 – 111.97 -0.05(-0.04%)
ユーロ・円
127.55 – 127.59 +0.14(0.10%)