2018年11月1日の東京株式市場は3営業日ぶりに反落しました。
終値は前営業日比232円81銭(1.06%)安の2万1687円65銭でした。
米国市場は続伸しましたが、
NTTドコモ通信料金引き下げ言及に刺激され、
携帯3社が大幅に下落、市場全体を押し下げました。
明日は雇用統計の結果を見極めたい様子見が予想されるタイミングですが、
アップルの決算結果によっては、乱高下も予想されるので、
1日の動きで惑わされない心構えが必要です。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は続伸しました。
ダウ工業株30種平均は続伸して
前営業日比241ドル12セント(1.0%)高の2万5115ドル76セント、
ナスダック総合株価指数も続伸して
前営業日比144.249ポイント(2.0%)高の7305.899で取引を終えました。
好調な決算結果を好感した結果、
下げの厳しかったハイテク株に買いが継続しました。
フェイスブックを始め、ネットフリックス、
アマゾン・ドット・コムなど主力株が上げた他、
長期金利の上昇を材料に銀行株が上昇したことも
市場を支えました。
両指数とも上髭の長い陽線で、上昇のエネルギーには
限界が見られました。
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【日本市場の動向】
日本市場は携帯3社の大幅な下落を背景に
幅のある調整を示しました。
前日まで続いていた円安基調が円高に振れたことも
市場の重荷になりました。
2019年4~6月に携帯電話の通信料金を2~4割下げると発表、
業績への影響が懸念されたNTTドコモが大きく下落、
KDDI、ソフトバンクも連れ安、
携帯3社だけで日経平均を180円強押し下げる結果になりました。
短期の上昇で利益確定が出たことや、
22,000円付近に近づくと戻り待ちの売りが出やすい環境も
指数の上値を押し下げる要因になりました。
携帯3社の影響で情報・通信業が下落率1位、
金属製品、石油・石炭製品が後を継ぎました。
日経の日足は短い下ひげを持つ陰線を形成しました。
前日の日足に包まれる持ち合いになり、
上昇の勢いが一回止まるサインになりました。
午後に入って下げ幅を拡大させましたが、
前日の安値までは進まず、割り込むこともなかったので、
まだ大きな下落を懸念する必要まではありません。
ただ、短期の上昇に対する日柄調整は進みそうです。
明日は雇用統計をにらんで様子見が広がるはずですが、
逆に上昇する場合は、今回の上昇基調を強いものに
してくれるでしょう。
商いは前日よりは減りましたが、本日も3兆円超え、
東証1部の売買代金は3兆2704億円、
売買高は17億8249万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1108。
値上がりは937、変わらずは66銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
携帯3社の影響は大きいものです。
通信料金を下げるとは消費者にとっては嬉しい事ですが、
投資家にとっては当然、
収益を圧迫する要因になるので、一旦手を引いておきたくもなります。
来週は上値を抑える要因と市場を揺さぶる要因が混在しています。
雇用統計の発表に備えて積極的な買いを入れづらいのは
上値を抑える要因なり、
アップルの決算結果によっては市場が全面安にもなり、
電子部品系が躍進する動きにもなるでしょう。
アップルだけで全面高を演出するのは難しいので、
上昇幅は限定的だと思いますが、
本日の安値を割り込んで再び10/26の安値に向かう動きにならないだけでも
大きな支援材料にはなります。
短期の調整にはなったものの、
戦略は変更なしで、調整が入ったからこそ
堅調な業績を持つ大型・主力銘柄に仕込みをしておきたいところです。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
21,687.65 -232.81(-1.06%)
NYダウ(ドル)
25,115.76 +241.12(0.96%)
ドル・円
112.92 – 112.93 -0.27(-0.23%)
ユーロ・円
128.44 – 128.48 +0.01(0.00%)