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2018年11月14日の日経概況

2018年11月14日の東京株式市場は小幅に反発しました。
終値は前営業日比35円96銭(0.16%)高の2万1846円48銭でした。
米国市場は下げでしたが、前日の大きな下落から
押し目を買っていく動きが先行、上昇幅150円まで進みました。
中国の経済指標がネガティブ材料でマイナスに転じた後は
引けにかけてプラスに戻るなど、方向感の掴めない動きは続いています。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は3日続落しました。
ダウ工業株30種平均は3日続落して
前営業日比100ドル69セント(0.4%)安の2万5286ドル49セント、
ナスダック総合株価指数は4日ぶりに奇跡的な数字で反発して
前営業日比0.006ポイント高の7200.875で取引を終えました。

前日に600ドルを超える下落があった反動で
朝方は買いが先行してスタートしましたが、
上値を追うような買いが続かず、
戻りには限界がありました。

ネガティブ材料の出たボーイングが下げたほか、
アップル、ゴールドマンサックスの下げが続き、
市場全体としては思い動きでしたが、
主力IT銘柄には短期の戻りを狙った買いが入ったことで
ナスダック総合株価指数は4日ぶりに反発しました。

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【日本市場の動向】

日本市場は前日の大幅な下げからくる反動で
自律反発の範囲で買いが先行、
押し目買いが市場をリードしました。

上げ幅を拡大する間に発表された中国の10月の小売売上高が
伸び悩んだことを受け下げに転じましたが、
引けにかけて再びプラスに浮上するなど
方向感は定まらない動きでした。

前日大きく下げたアルプス、TDK、太陽誘電、村田製作所などの
アップル関連銘柄は戻りを試しましたが、
TDK以外は限定的な範囲での動きでした。

その他、電気・ガス業、空運業、金属製品などがあげ、
原油先物の軟調を受け、石油・石炭製品には売りが続きました。

日経の日足は長い上下ひげを持つ陰線を形成しました。
高値と安値は切り上げたので上昇の形にはなりましたが、
実体が前日よりも小さくなり迷いが強まることを表します。

気になるポイントは22,000円が抵抗に変わったことです。
高値では21,990円まで進みましたが、
22,000円が意識されると急速に失速しました。

早急にこの抵抗を上に抜けてトレンドを取り戻す必要がありますが、
さらにその上に25日線、200日線、75日などの抵抗が存在するので、
一気に抜けるには容易な状況ではありません。

商いは前日より縮小、
東証1部の売買代金は2兆4905億円、
売買高は14億3201万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は756、
値下がりは1292、変わらずは63銘柄でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

2010年代に入ってから、株価は年末にあげる傾向が堅調です。
今年も中間選挙を境に上昇に転じると予想した向きが多くありましたが、
ここにきて年末株高のアノマリーは怪しくなってきました。

7~9月期のGDP速報値は実質で前期比0.3%減、
市場の予想通りとはいうものの、
企業の業績推移と合わせてみると中国の減速懸念が
反映され始めています。

前日はアップルの影響で電子部品系がダメージを受け、
原油安は石油関連株に厳しい動きをもたらしていることなど
一つだけでも重い課題がいくつも重なっていることから
これをくぐり抜いて年末の上げ相場に転換するのは相当難しいでしょう。

米中会談が終わって一定の成果が見えるまでは
中国関連銘柄に関してはここまでの戦略通り、
「距離を置く」ことにしましょう。

方向感ない動きで空売りの銘柄さえも乱高下をしますが、
1日で激しく下げては戻すような動きが多いので、
短期で利益確定を繰り返していく戦略が有効です。

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【各市場の動き】

日経平均(円)
21,846.48 +35.96(0.16%)
NYダウ(ドル) 
25,286.49 -100.69(-0.39%)
ドル・円
113.78 – 113.79 -0.28(-0.24%)
ユーロ・円
128.34 – 128.38 +0.17(0.13%) 

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
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