2018年11月26日の東京株式市場は続伸しました。
終値は前営業日比165円45銭(0.76%)高の2万1812円でした。
先週末の米国市場が下落して、世界の動きと連動して
小幅に下げる場面もありましたが、万博の大阪開催が
決定されたことを受け、建設などの内需銘柄に買いが進みました。
内需はずっと注目してきた業種ですが、追い風が吹いた今からの戦略は?
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は4営業日続落しました。
ダウ工業株30種平均は幅のある続落で
前営業日比178ドル74セント安の2万4285ドル95セント、
ナスダック総合株価指数は早速反落して
前営業日比33.267ポイント安の6938.984で取引を終えました。
23日が感謝祭の翌日で午後1時までの短縮取引、
盛り上がりにくい環境の中で、原油先物の下落で
石油・資源関連銘柄に売りがでました。
長期金利の低下で銀行株が売られたのも
下落の要因となりました。
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【日本市場の動向】
日本市場は海外市場の軟調ぶりが目立ち、
マイナスに転じる場面がありましたが、
2025年の万博が大阪で開催されることになったと伝わると
大きく投資家マインドが改善して買いが進みました。
上昇幅を200円に広げる時間帯もありましたが、
上値で節目にタッチすると上昇幅を縮小させながら取引を終えました。
大阪に基盤を持つ建設会社(大林組など)が大きく上げ、
東京エレクなども商いが伴い上昇しました。
一方、米国市場同様、石油・石炭製品業種は厳しく売られ、
銀行・保険などの金融銘柄にも売りが広がりました。
日経の日足は前営業日の終値付近からスタート、
そのまま上昇する陽線を形成しました。
高値では下向きの25日線が明確に意識され
タッチしたところから上げ幅を縮小させながら引けました。
これで11/21の陽線がアイランドリバサルになり
直近の安値を切り上げたことになります。
先週は「戻りを試すことになりますが、今度は25日線と
一目均衡表の基準線、転換線が一気に壁となって待ち構えているので
突破には相当なエネルギーが必要です。」と解説、
25日線に戻ってきたところで抵抗にあっています。
明日もこの高値を超えてくると22,000円を目指して
動き出しますが、逆に下に向かってトレンド転換すると
中期的なトレンドは下向き継続になってしまいます。
それだけ際どいところに立っていることになります。
商いはさらに細くなり、
東証1部の売買代金は2兆1733億円、
売買高は13億3908万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1119、
値下がりは915、変わらずは78銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
4年越しにいい材料が揃うことになりました。
万博の力は強いものですね。
今の状況はあげるような場面ではありませんでしたが、
万博が決まったところから内需銘柄に買いが進みました。
オリンピックを目当てにして4年間走ってきたので、
その4-5年後に向かって再び走り出すよ、ということになると
政権に取っては都合のいいインタバルだし、
財政支出を正当化できる格好の材料です。
先週解説した通り、今週以降も景気変動の影響を受けにくい
内需・ディフェンシブに注目ですが、
水曜日以降になると短期的な過熱感が出てくる可能性があるので、
利益を固めり準備を進めてください。
ここから上値を抜けてトレンドが上向くようだったら
外需で売られすぎている銘柄から資金が向きやすくなるので、
来週以降はその動きにも注目してください。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
21,812.00 +165.45(0.76%)
NYダウ(ドル)
24,285.95 -178.74(-0.73%)
ドル・円
113.28 – 113.29 +0.27(0.23%))
ユーロ・円
128.79 – 128.83 -0.04(-0.03%)