2018年11月30日の東京株式市場は6日続伸しました。
終値は前営業日比88円46銭(0.40%)高の2万2351円06銭でした。
3日連続のギャップの後、上昇の勢いが弱ってきましたが、
プラスは確保して、4週間ぶりに陽線を形成しながら取引を終えました。
12/1の米中首脳会談の結果が出てから
下ぶれると再び調整入りになる可能性があることに注意しましょう。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は反落しました。
ダウ工業株30種平均は反落して、
前営業日比27ドル59セント(0.1%)安の2万5338ドル84セント、
ナスダック総合株価指数も反落して
前営業日比18.510ポイント(0.3%)安の7273.082で取引を終えました。
前日まで大きく上昇してきたことから、
利益確定を急ぐ動きに加えて、
12/1からの米中首脳会談の結果を見極めたいとの思惑から
様子見が広がりました。
前日は大きく上昇したアップルが再び下落して市場を圧迫し
ゴールドマン・サックスなどの金融銘柄にも売りが出ました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場が反落して、強力な支援材料がないまま、
12/1の米中首脳会談結果に期待する動きが残っており、
短期的な買い戻しが流れてきました。
中国市場が堅調な動きになることが確認されると
上げ幅を100円近くまで広げる場面もありましたが、
強気で買っていくような動きよりは
首脳会談の結果を見極める雰囲気で、
膠着感が強い動きに終始しました。
大きく下げていた石油・石炭関連が上昇率1位、
医薬品、陸運業、建設、食料品などの内需・ディフェンシブ銘柄が買われました。
一方、電気、ガス業、不動産業などが下げました。
日経の日足は下ヒゲを持つ陽線を形成しました。
終値では上昇、高値と安値は切り下げる
テクニカルの形上では下降になりました。
陽線になったものの、RSIはむしろ70近くまで上昇、
過熱感が意識されるレベルに達しました。
ここから下がるとなると22,000円と25日線が重なる当たりまで進んで、
支えられるかが確認ポイントです。
逆に上は75日線が塞がっているので、
ここを抜け出すと、ぶつかって下げながら再び調整入りになるのか、
来週のもう一つの確認ポイントです。
商いは横ばいで少し様子見、
商いは10月30日以来の高水準まで増え、
東証1部の売買代金は3兆6637億円、
売買高は18億1925万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1311、
値下がりは737、変わらずは69でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
今週もお疲れ様でした。
最後の方にきて、上昇の勢いが弱くなりましたが、
3週間ぶりの陽線で今週の取引を終えました。
来週は軟調な動きになる要素が多く含まれています。
まず、12/1の米中首脳会談、ポジティブな結果が期待され
日米ともに買われてきましたが、
ポジティブな結果が出る場合でも折り込み済みで
一回利益を固める動きが優勢になるでしょう。
週末には米国の雇用統計があるので、週後半にかけて
様子見が広がるとともに、
米国では経済指標の発表が多く予定されています。
12/3に11月米国ISM製造業景気指数、
10月建設支出、
12/5に11月米国ISM非製造業景気指数、
12/6に10月貿易収支など、
今後の利上げスケジュールに影響しそうな指標が数多く予定されています。
様子見要素と絡み合うと、迷いになる可能性が高いので、
来週までは内需・ディフェンシブ関連銘柄に注目するのがよいでしょう。
また日米ともに年末商戦の順調な滑り出しをみて
小売の方に関心が高いですが、
特に米国で関税による影響が表面化するのは来年からになる可能性があるので、
多くの数で買い向かいことには慎重になった方がいいでしょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
22,351.06 +88.46(0.40%)
NYダウ(ドル)
25,338.84 -27.59(-0.10%)
ドル・円
113.38 – 113.39 +0.14(0.12%)
ユーロ・円
129.15 – 129.19 +0.23(0.17%)