2018年12月6日の東京株式市場は3日続落しました。
終値は前営業日比417円71銭(1.91%)安の2万1501円62銭でした。
下げ幅は611円に達する場面もあり、1ヶ月ぶりの安値で終わりました。
解決の糸口が見えていたと思われた米中の貿易摩擦で
ファーウェイのCFO逮捕という新たな懸念材料がでました。
リスクオフが進み、債券の利回りが上昇しています。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場はジョージ・H・W・ブッシュ元米大統領の死去で
「国民追悼の日」になり、株式が休場でした。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場が休めの間に新たな懸念材料に直面しました。
売りが先行して前日の始値付近でスタート、
ファーウェイの幹部が逮捕されたことを受け
アジア市場が全面安の流れになると下げ幅を拡大させました。
日本円への買いが進んで円高基調になったことも
投資家心理を冷やして、下げ幅は611円まで達しました。
下げ過ぎとの認識から400円台の下げ幅まで縮めましたが、
それ以上進むことなく本日の取引を終えました。
中国関連銘柄がさげると同時に中国の景気減速が懸念され
半導体関連銘柄にも売りが広がりました。
陸運、小売、建設、倉庫など上昇率は上位はほとんどが
内需・ディフェンシブでした。
日経の日足は前日の始値付近からスタートしましたが、
大きく下に伸びる陰線を形成しました。
高値と安値を明確に切り下げて、形でも下落、
下ひげが長いので、下値が限定的であったことを示します。
RSIなどのオシレーターは12/3のピークから急落、
しかしまだ50付近にいるので、指標だけでは
売られ過ぎのサインはまだ出ていません。
明日は11/21の安値を前にして戻すかが確認ポイントです。
このポイントも実体を持って下に抜けると
下げトレンドが加速します。
値下がりが全体の8割強を占めました。
東証1部の売買代金は2兆7165億円、
売買高は15億1021万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1828、
値上がりは253、変わらずは38でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
7連勝をしながら1,000円以上をあげてきた上昇幅が
この3日で1,000円以上を下げたので、すべて帳消し。
やはり下げは早いですね。
しかし、昨日説明した通りにしてディフェンシブに注目した場合は
むしろ余裕を持って相場を眺めることができたのではないでしょうか。
数日の下げで失望したり、喜んだりするよりは
この裏になるものを見ておくと少しは落ち着くでしょうか。
結局、米中貿易摩擦を緩和させられるのは今のところ
本人たちの意思以外はなにもないということです。
この状況は当分変わることは難しいので、
戦略は変えずに前日に引き続きディフェンシブ銘柄への買いと、
タイミングにきた銘柄への空売りを並行します。
明日の午前中は週末に備えての利益確定で
空売りの買い戻しが出て上昇するように見える可能性がありますが、
本当の上昇ではないことに気をつけてください。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
21,501.62 -417.71(-1.91%)
NYダウ(ドル)
25,027.07 -799.36(-3.09%)
ドル・円
112.80 – 112.81 -0.28(-0.24%)
ユーロ・円
127.94 – 127.98 -0.18(-0.14%)