2018年12月18日の東京株式市場は続落しました。
終値は前営業日比391円43銭(1.82%)安の2万1115円45銭でした。
3月28日以来、約9カ月ぶりの安値で引けました。
米国市場も今年の上昇分をすべて返上し、年初来安値に迫る中
世界の景気減速とFOMCを前にしてリスク資産から
資金を引き上げる流れが進みました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は大幅に続落しました。
ダウ工業株30種平均は大幅に続落して、
前営業日比507ドル53セント(2.1%)安の2万3592ドル98セント、
ナスダック総合株価指数も大幅に続落して
前営業日比156.932ポイント(2.3%)安の6753.733で取引を終えました。
今年の上昇分をすべて返上して、
3月23日に付けた年初来安値の2万3533ドルに近づきました。
トランプ氏との対立が目立ち始める
FOMCの前にしてリスクオフの姿勢が進んだのが下落の要因です。
また、景気減速に対する懸念も市場の心理を悪化させ
643ドルまで下げる場面がありましたが、
下げ幅を縮小させながら取引を終えました。
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【日本市場の動向】
日本市場は景気減速の懸念から大幅に続落した
米国市場の流れを引き継ぎ、売りが先行してスタートしました。
米国市場のリスクが意識され為替市場で
円高・ドル安に振れたことも投資家心理を悪化させました。
中国側の材料として注目されていた習近平国家主席の演説でも
産業政策や景気刺激策に対する言及がなかったことで
失望感が広がり、引けにかけて下げの勢いは増しました。
33業種の全業種が下げる全面安の中、
注目するように解説した内需・ディフェンシブセクターまでも
下げの勢いから逃れることはできませんでした。
日経の日足は上ヒゲを持つ陰線を形成しました。
安値では10月26日、12月11日を結ぶ下値が支えの目安として働きましたが、
前日の終値から下離れしてそのまま下落するギャップを形成したことで
形としては下げが加速する形になりました。
10月26日の安値まで割り込むと
3月26日の安値まで視野に入ってくることで
年間を通じて上昇した分をすべて返上することになります。
10月26日の安値前で切り返すのかが注目ポイントになりますが
下に抜けやすい4回目の接近なっていることが気になるところです。
全面安の様子で全体の9割以上が下げました。
東証1部の売買代金は2兆5098億円、
売買高は16億2513万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1982、
値上がりは132、横ばいは15でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
日経225が21,000円を下落の目処にして
耐えている反面、TOPIXは12/11の年初来安値を
あっさりと切り下げました。
大雑把に言えば、全体が下げる中、大型が耐えているということですが、
FOMCを前にして本日は全面安の様子になって
その耐久性にも疑問符がつくようになりました。
ダウは2日間だけで1,000ドルを超える下落、
TOPIXよりも調子が悪く、動き自体も非常に変動性が高い様子です。
世界市場が新たなリスクに直面しているのは間違いなく、
主要なイベントが終わってある程度の方向性が見えるまでは
しばらく離れて様子見を決め込むのもよいでしょう。
また、現在保持している銘柄に間しては
少し中期に持っていくと考え、ロスカットを深めに入れて観望、
空売りで保持している分は利益の最大化に集中する時間帯です。
戦略的に取り組んだ医薬品の空売りでは
短期間で利益が大きくなったので、
毎日利益確定のポイントを変更していくことを忘れないでください。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
21,115.45 -391.43(-1.82%)
NYダウ(ドル)
23,592.98 -507.53(-2.10%)
ドル・円
112.61 – 112.62 -0.79(-0.69%)
ユーロ・円
127.72 – 127.76 -0.63(-0.49%)
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