2019年1月11日の日経概況
東京株式市場は反発しました。
終値は前営業日比195円90銭(0.97%)高の2万0359円70銭でした。
米国市場が5日続伸してほぼ1カ月ぶりに24,000ドル台を回復、
好調な動きを日本市場が引き継ぎました。
大納会から大きな下げを経験した日経は週間ベースで上昇を確保、
来週は下値を固めていくことになるでしょう。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は5日続伸しました。
ダウ工業株30種平均は5日続伸して、
前営業日比122ドル80セント(0.5%)高の2万4001ドル92セント、
ナスダック総合株価指数も5日続伸して
前営業日比28.991ポイント(0.4%)高の6986.068で取引を終えました。
2018年12月14日以来ほぼ1カ月ぶりに
24,000ドル台を回復しました。
下げも早かったですが、戻りにも力があります。
米中が9日まで貿易摩擦に関する会談を開いた結果は
根本的な解決に至るような内容にはなりませんでしたが、
進展があったとのことが引き続き意識され投資家心理は回復に向かっています。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場が上昇したこと、
円高傾向が円安に振れたことが好感され
買いが先行してスタートしました。
注目を集めた決算発表で、12月の既存店売上高が伸びたと
発表したファストリが材料視され、急伸しました。
円安とコラボするかのように投資家心理を回復させ
輸出関連銘柄に買いが広がりました。
利益確定の売りをこなした精密機器、不動産業、電気・ガス業が
上昇率上位を占め、小売、水産、倉庫などの
内需株は軒並み利益確定に押されました。
商いは少し増加して、
東証1部の売買代金は2兆5029億円、
売買高は12億9595万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1033、
値下がりは1003、変わらずは9でした。
値上がり銘柄数と値下がりほぼ同数を記録しました。
日経の日足は上放れしてスタート、ギャップをあけながら
上髭を持つ短陽線を形成しました。
前日の下離れでアイランドリバーサルが形成されるところでしたが、
高値圏の持ち合いに様子を変えています。
来週は1/9の高値を超えて強気相場になるかが注目されます。
週足では先週を底にするような上放れした陽線を形成しました。
このまま上昇が続くと12/28週が底になる可能性が高くなりました。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
年明けの大きな下げから今週は一歩抜け出したことになりました。
そのような上下に動く相場は11-12月にもあったけど、
そん様子が異なるというのは今週の解説で話しました。
来週は足元を固めていく動きになることが予想されます。
一進一退はあるものの、下を大きく崩す動きにもなりにくい、
とは言っても上に行くのも頭を抑えらるという相場になるでしょう。
安心材料は本日の相場から現れました。
3連休を控えた週末というのに、上昇で今週を終えたこと、
10日に業績を下方修正した安川電機が「ショック」にならず、
支えられたということで、投資家はさりげなく強気相場を想定しています。
不安材料は政府一部期間閉鎖が続く米国の政局、
777億円の売り越しとして集計された1月第1週の海外投資家の動向、
英国の欧州連合(EU)離脱問題などで
不確定要素はまだ多く残っています。
週明けは連休の間に起きた欧米市場の動きに
左右されることになりますが、
大きな波乱がなければ下値を固めながら上を目指す動きになってくるでしょう。
ほとんどの業種が底打ちの可能性を出していますが、
小売は利益確定が今週末で進んだので、
上を目指す時に注目していいのではないでしょうか。
一方、電気・ガス業は高値圏に近づいたので、
警戒が必要になると思います。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
20,359.70 +195.90(0.97%)
ドル・円
108.34 – 108.35 +0.42(0.38%)
ユーロ・円
124.86 – 124.90 +0.32(0.25%)
NYダウ(ドル)
24,001.92 +122.80(0.51%)
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