2019年1月15日の東京株式市場は続伸しました。
終値は前営業日比195円59銭(0.96%)高の2万0555円29銭でした。
米国市場は中国の貿易統計が悪化したこと、
政府機関の一部閉鎖が続いたことから続落、
日本市場はその流れを引き継ぎ、売りが先行しましたが、
中国当局の発表を受けてプラスに転じ、20,500円台に乗せて引けました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は日本の連休の間に続落しました。
ダウ工業株30種平均は続落して、
前営業日比86ドル11セント(0.4%)安の2万3909ドル84セント、
ナスダック総合株価指数も続落して
前営業日比65.561ポイント(0.9%)安の6905.915で取引を終えました。
中国要因と国内要因が重なりました。
中国の2018年12月の貿易統計は、
輸出と輸入が前年同月比で減少、
貿易摩擦による悪影響への懸念が顕在化されました。
メキシコ国境の壁建設で対立、スタートした政府機関の一部閉鎖は
まだ解決の目処が立たず、一部閉鎖が続いています。
閉鎖が長期化による景気への悪影響が懸念された結果が反映され
市場は2日間続落することになりました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場が続落したことを受け、
売りが先行してスタートしました。
中国関連の経済指標が悪化したことや
米国国内の政府機関閉鎖で米国市場が下落、
日本も朝方は売りがでましたが、
中国当局が「1~3月期に経済が良いスタートを切れるように目指す」と
発表したことを背景にプラスに転じました。
中国関連銘柄に買いが集まると同時に
為替市場で円安が進むと買い幅を210円まで広げました。
コマツ、ファナックなどの輸出、中国関連銘柄に買いが広がった他、
石油・石炭製品、ゴム製品なども上昇しました。
一方、小売、食料品、電気・ガスなどの内需系は売られました。
東証1部の売買代金は2兆4613億円、
売買高は13億4582万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1479、
値下がりは577、変わらずは72でした。
日経の日足は上下ひげを持つ陽線を形成しました。
前日の高値は切り上げ、安値は切り下げたので、
形では持ち合いになりましたが、
節目として意識される20,500円を超えてきたことで心理は改善しました。
25日線は下向き継続で、一目均衡表の基準線をデッドクロスしたので、
ここから上昇したら、25日線、その後は基準線が
上値を抑える抵抗線になりそうです。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
米国市場の動きからは、下げても文句なしのところでしたが
日本市場はプラスに転じた上に200円に迫る
3桁の上昇をみせました。
大分地合いが改善してきたのが今日の動きをみて感じたことです。
短期的に市場に影響を与える材料は
イギリスのEU離脱案の採決と米国企業、日本企業の決算発表本格化です。
イギリスのEU離脱案は15日、日本時間では16日未明に結果が判明しますが、
野党は強烈な反対、与党の強硬離脱派議員も大量造反も見込まれることから、
否決される見通しと言われています。
しかし、市場ではすでに折り込みが進んでいるので、
ショックレベルの影響はないと考えます。
残ったのは米国、日本企業の業績ですが、
この期間中は個別材料による対応をこなした後、
全体的な結果が揃ったところで中・長期的な動きは決まるでしょう。
取り組んでいる銘柄は継続してトレンドが発生しているので、
利益を大きくしてことに集中しましょう。
主力銘柄が一巡した後は、取引量の増加と共に
全般的な買いが入ると思うので、
決算発表シーズンの間はファンダメンタルの良さを持ちながら
売られ過ぎているもののピックアップに専念したいところです。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
20,555.29 +195.59(0.96%)
ドル・円
108.53 – 108.54 +0.20(0.18%)
ユーロ・円
124.34 – 124.38 -0.51(-0.40%)
NYダウ(ドル)
23,909.84 -86.11(-0.35%)
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