2019年1月16日の東京株式市場は反落しました。
終値は前営業日比112円54銭(0.55%)安の2万0442円75銭でした。
海外の影響は少なく、国内の要因による下げでした。
前日まで節目の20,500円を達成したことから
利益確定の出やすいタイミングに来ていたところで
円高が進み、下げ幅を200円まで広げる場面がありました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は反発しました。
ダウ工業株30種平均は反発して、
前営業日比155ドル75セント(0.7%)高の2万4065ドル59セント、
ナスダック総合株価指数も反発して
前営業日比117.919ポイント(1.7%)高の7023.834で取引を終えました。
前日は中国の経済指標が要因で下げましたが、
当日は日本市場同様、中国当局による
景気対策に期待がかかり、幅のある上昇を見せました。
特に年末までに推しが強かったIT、ハイテク関連銘柄が
大きく変われることによって、
ナスダックはダウ以上の上昇幅を見せました。
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【日本市場の動向】
日本市場はの上昇を引き継ぐよりは
内部要因で売りが先行しました。
中国の政策に対する期待から前日まで20,500円台を突破
利益確定が出やすいタイミングにきたことで、売りがでました。
イギリスでは予想通りEU離脱案が否決されましたが、
史上最大の差で否決されるという記録を作りました。
離脱期限が延長されるとの見通しを受け、
日本市場への影響は限定的でしたが、
不透明感はまだ強く残っているのが現状です。
前日は厳しい動きになった電気・ガス業が利益確定から
早速買い直され、水産、食料品などの内需株にも買いが入りました。
一方、利益確定が進んだ海運業、証券、銀行などは下げました。
東証1部の売買代金は2兆1581億円、
売買高は12億962万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1424、
値上がりは635、変わらずは69銘柄でした。
日経の日足は下ひげが長い陰線を形成しました。
前日の高値と安値をは切り上げたので、形では上昇です。
高値の切り上げ幅が大きくないことから、
直近の回復基調から一回調整に入る流れになってきました。
ここから調整に入る場合は、20,000円の節目で止まるか、
20,000円を割り込んでも転換線の19,910円で止まるかが
次の確認ポイントになります。
ここで反発する場合は、回復トレンドの継続で
投資家心理が大きく悪化することはなくなります。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
米国市場が3桁上昇した上に、
英国のEU離脱案が否決されたことに対して落ち着いた反応を見せた割には
3桁の下落とは、最近の回復基調に水をさすような動きです。
「水差し」は円高、前回の動きに水を差したのも円高でした。
ただし、今回の円高は利益確定という要因に
サポート的な役割を果たしているので
悲観的になるような要素はないと判断します。
英国の離脱案否決と内閣不信任に対して
欧州市場が今夜どう反応するのか、
日本市場のようにクールな姿勢を見せると
日本市場もすぐ切り返すきっかけになるでしょう。
輸出、主力銘柄が利益確定になったので、
次の波ではより大きく上昇する可能性があるので
主力銘柄を中心にリバウンドの買いを狙いましょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
20,442.75 -112.54(-0.55%)
ドル・円
108.84 – 108.85 +0.20(0.18%)
ユーロ・円
123.83 – 123.87 -0.78(-0.62%)
NYダウ(ドル)
24,065.59 +155.75(0.65%)
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