2019年1月28日の東京株式市場は反落しました。
終値は前営業日比124円56銭(0.60%)安の2万0649円00銭でした。
米国市場はFRBが保有資産の縮小を終了する議論をしていると伝わり
3桁の上昇を記録しましたが、
日本市場は利上げの鈍化による影響が意識され円高が進みました。
先週末に解説した通り、乱高下が予想されますので、
落ち着いて対応するようにしましょう。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は反発しました。
ダウ工業株30種平均は反発して、
前営業日比183ドル96セント(0.7%)高の2万4737ドル20セント、
ナスダック総合株価指数は3日続伸して
前営業日比91.403ポイント(1.3%)高の7164.865でで取引を終えました。
FRBが保有資産縮小の終了を議論していると
米国のWSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル)が報じたことを背景に
株式市場に資金が入ってくるとの期待で買われていきました。
株式市場への期待は決算発表期待につながり、
マイクロソフト、アップルなどのハイテク関連で
今週業績発表が予定されている銘柄に買いが向かいました。
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【日本市場の動向】
日本市場は1月に入って上昇相場で、
利益が乗ってきたことで、下げが出やすい環境で
売りが広がりました。
米国市場はFRBの資産縮小ニュースで上昇しましたが、
米国利上げのペースダウンも同時に意識され、
為替市場で円高・ドル安にふれました。
午後に入ると中国市場が朝の上昇から一転、
下落に転じたことを背景に
下落幅が広がりました。
全33業種の中で、電気機器のみが上昇、
ゴム製品、先週末に注目するように解説した化学、
小売業などが下げ幅を縮小させました。
一方、回復基調が強かった電気・ガスは
下落率1位を記録しました。
先週末は2兆円台を回復しましたが、
本日は再び2兆円を割り込み
東証1部の売買代金は1兆8765億円、
売買高は10億6502万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1498、
値上がりは560、変わらずは69でした。
日経の日足は短い上下髭を持つ小陰線を形成しました。
前日の日足に包まれ、高値は切り下げ、安値は切り上げたので
形上では持ち合いと解釈されます。
25日から上にブレイクしてきましたが、
一旦足元を固めるような動きで、下落ではありますが、
まだ悲観的になるような動きではありません。
見方は変わらず、21,000円が上昇する場合は上値を抑える要因に、
下落する場合は1/23,24のように25日線で支えられるかが
確認ポイントです。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
時間は早いもので1月も今週で終わりを告げます。
1月は全般的に好調な動きが続いてきたと言えますが
先週末解説通り、今週は多くのイベントが予定されて、
下値の固い波乱相場になりそうです。
本日は早速3桁の下落で米国市場が3桁の上昇を見せたことを
生かすことができませんでした。
決算が本格化する中、週末の雇用統計まで入れると
市場を揺るがす材料は多く存在しています。
それを反映して商いは再び2兆円を割り込み、
方向感のなう動きになりました。
先週末解説した通り、化学、鉱業セクターに引き続き注目、
利益確定が進んだ建設、陸運業などは
短くトレンド転換してくる場合は注目していいでしょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
20,649.00 -124.56(-0.60%)
ドル・円
109.41 – 109.42 -0.35(-0.31%)
ユーロ・円
124.64 – 124.68 +0.36(0.28%)
NYダウ(ドル)
24,737.20 +183.96(0.74%)
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